ボッテガ・ヴェネタは、2014/2015年クルーズコレクションの広告キャンペーンにライアン・マッギンレーを起用いたしました。ウィメンズウェアとメンズウェアのコレクションを対象とするキャンペーンで、撮影はニューヨーク・ボタニカル・ガーデンで行われました。マッギンレーが手掛けた今回の広告は、ボッテガ・ヴェネタがこれまで続けてきた才能あふれる傑出したアーティストたちとのコラボレーション・シリーズの最新作となります。
2014/2015年クルーズコレクションは、絵画的な色、滑らかなライン、そして好奇心をかきたてる染色、ブリーチをかけた技法が大きな特徴となっています。ウィメンズのカラーパレットはスカイブルーやペールバイオレット、洗いをかけたようなセージなどパステルカラーがメインに使われています。一方、メンズのカラーパレットはネイビーやバーントレッド、エスプレッソといったダークカラーが中心ですが、フラミンゴやセージ、ペールやサンドも取り入れられています。また、今回のコレクションのために画期的な手法によるプリントやフロスティング加工、ディップダイなどを考案し、ウェアに取り入れました。アクセサリーでは、シボが美しいゴートレザーやつややかなスネークスキンなどを使い、新しい形や素材の組み合わせを極限まで追求したバッグを展開しています。ウィメンズのシューズはオープントゥのサンダルや甲を靴ひもで結ぶタイプのハイヒールなどを展開しているほか、メンズではスニーカーとブローグシューズを掛け合わせたようなデザインを提案、ウェアに合わせてカジュアルな雰囲気に仕上げています。
ライアン・マッギンレーはアートシーンに彗星のごとく現れたアメリカ人フォトグラファーで、2003年、25歳のときにホイットニー美術館で個展を開催、同館で個展を開いた史上最年少のアーティストとなりました。スケートボーダーやミュージシャン、グラフィティアーティストを被写体とした生々しくエネルギッシュな作品は同世代の自意識やパフォーマンスへのこだわりを浮き彫りにし、ナン・ゴールディンやヴォルフガング・ティルマンスとも比較されました。その後、マッギンレーの作品はユースカルチャーに引き続き重点を置きつつも形式的にはより複雑となり、また壮大な自然の中で撮影されることが多くなりました。マッギンレーが手掛けた写真はソロモン・R・グッゲンハイム美術館やサンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、ワシントンD.C.にあるスミソニアン・ナショナル・ポートレート・ギャラリーなど多数のコレクションに収蔵されており、2014年秋には最新の個展“Yearbook”がニューヨークのチームギャラリーで開かれています。
ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーは「私は以前から、ライアン・マッギンレーの作品の大ファンでした。彼の作り出すイメージはエネルギーや動きが感じられるだけでなく、少しだけ非現実的で夢の中のような雰囲気を持っているものが多いので、今回のコレクションと魅力的な組み合わせになるだろうと考えました。今回の広告キャンペーンには大変満足しています」と語っています。
これまでに数多くの有名アーティストがボッテガ・ヴェネタの広告作品を手掛けてきましたが、マッギンレーは今回のキャンペーンを通じて新たにその仲間に加わりました。ボッテガ・ヴェネタはこれまでにデヴィッド・シムズ、ピーター・ヒューゴ、デヴィッド・アームストロング、ラルフ・ギブソン、ピーター・リンドバーグ、コリエール・ショア、エルヴィン・オラフ、ジャック・ピアソン、モナ・クーン、ロバート・ポリドリ、アレックス・プレガー、ロバート・ロンゴ、ナン・ゴールディン、スティーブン・マイゼル、ラリー・サルタン、トッド・エバリー、ニック・ナイト、サム・テイラー・ウッド、アニー・リーボヴィッツ、ティナ・バーニー、スノードン卿、スティーブン・ショアー、フィリップ・ロルカ・ディ・コルシアとコラボレーションを行っています。ボッテガ・ヴェネタの2014/2015年クルーズコレクションの広告キャンペーンは、厳選された雑誌に11月より登場し、世界各国に発信される予定です。
なお、今回の撮影の様子を記録したドキュメンタリービデオも、11月にボッテガ・ヴェネタの公式サイトのアート・オブ・コラボレーションの映像シリーズに収められる予定です。