ボッテガ・ヴェネタは2013/2014年クルーズ・コレクションの広告キャンペーンに、デヴィッド・アームストロングを起用いたしました。ウィメンズウェアとメンズウェアのコレクションを対象とするキャンペーンで、撮影はニューヨーク市内で行われました。アームストロングが手掛けた今回の広告作品は、才能あふれる傑出したアーティストたちとボッテガ・ヴェネタが続けてきたクリエイティブなコラボレーションの最新作となります。
2013/2014年クルーズ・コレクションは、心地よさとカジュアルなエレガンスが特徴です。ウィメンズウェアは全体的にリラックスしたシルエットながらも女性らしさを感じさせるフォルムとなっており、カラーパレットはアラバスターやウォルナット、エレクトリックブルー、様々なニュアンスのレッドやペールピンクなど、中間色と鮮やかな色の両方が揃っています。季節の変わり目に適した軽い素材に、ブロックプリントを施したものや、刺繍やフリンジをあしらったものなども使われています。ウィメンズのバッグはやわらかさを強調するソフトなタイプと小ぶりで角がしっかりしたタイプに分かれ、ラフィアを手で編み込んだブローグシューズやローファー、パンプスには、モロッコの卓越した職人技が光っています。一方、メンズウェアは同じくリラックスしたシルエットですが精巧なテーラードが特徴的で、細身のパンツを合わせています。素材は上質なラミーコットンや洗いをかけたフランネル、ギャバジン、シャンタン、カシミヤなどが使われており、カラーパレットはパールやウォルナット、グレーやブラックといった上品な中間色が中心となっています。
デヴィッド・アームストロングはアメリカ人のフォトグラファーで、若い男性を写した古典的な肖像画を彷彿とさせる作品でよく知られています。ボストン・スクールと呼ばれた若手写真家のグループに属し、そのメンバー(ナン・ゴールディン、フィリップ・ロルカ・ディ・コルシア、ジャック・ピアソン)と共に1970年代半ばから活動してきたアームストロングは、友人や恋人たちを被写体に自然光で撮影した絵画的なポートレートを手掛け、かしこまったフォーマルな雰囲気と親密さが一体となった印象的な作品を生み出してきました。人間の美しさを称えるアームストロングの作品からはアーティストと被写体との間に暗黙のつながりがはっきりと感じられ、メランコリーに満ちています。彼の写真作品は1995年のホイットニー・ビエンナーレやハンブルク美術館で開催された「Emotions and Relations」展など数々のグループ展で展示され、ホイットニー美術館やボストン美術館に永久収蔵されています。
ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーは「私は長い間、極めて現代的でありながらも古典主義的な様式美を持つアームストロングのポートレート作品に感銘を受けてきました。今回のウェアはクルーズ・コレクションならではのカジュアルな感性を備えつつも、ボッテガ・ヴェネタのすべてのコレクションと同様、あらゆるものの裏側に緻密な職人技が息づいています。アームストロングの美的感覚はその両面を見事にとらえており、その仕上がりにはとても満足しています」と語っています。
これまでに数多くの有名アーティストがボッテガ・ヴェネタの広告作品を手掛けてきましたが、デヴィッド・アームストロングは今回のキャンペーンを通じて、新たにその仲間に加わりました。ボッテガ・ヴェネタはこれまでにラルフ・ギブソン、ピーター・リンドバーグ、コリエール・ショア、エルヴィン・オラフ、ジャック・ピアソン、モナ・クーン、ロバート・ポリドリ、アレックス・プレガー、ロバート・ロンゴ、ナン・ゴールディン、スティーブン・マイゼル、ラリー・サルタン、トッド・エバリー、ニック・ナイト、サム・テイラー・ウッド、アニー・リーボヴィッツ、ティナ・バーニー、スノードン卿、スティーブン・ショアー、フィリップ・ロルカ・ディ・コルシアとコラボレーションを行ってきました。ボッテガ・ヴェネタの2013/2014年クルーズ・コレクションの広告キャンペーンは、厳選された雑誌に12月より登場し、世界各国に発信される予定です。
なお、今回の撮影の様子を記録したドキュメンタリービデオは、11月にボッテガ・ヴェネタの公式サイトのアート・オブ・コラボレーションの映像シリーズに収められる予定です。