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ボッテガ・ヴェネタ 2013/2014年秋冬コレクションの広告キャンペーン <アート・オブ・コラボレーション>にラルフ・ギブソンを起用

ボッテガ・ヴェネタは2013/2014年秋冬コレクションの広告キャンペーンに、ラルフ・ギブソンを起用いたしました。ウィメンズウェアとメンズウェアのコレクションを対象としたキャンペーンで、撮影は2013年2月、ミラノ市内にあるいくつかのユニークなロケーションにて行われました。ギブソンが手掛けた今回の広告作品は、これまで才能あふれる傑出したアーティストたちとボッテガ・ヴェネタが続けてきたクリエイティブなコラボレーションの最新作となります。

2013/2014年秋冬コレクションは、グラフィカルで変幻自在なデザインが特徴です。カラーパレットは深みのあるはっきりとした色が揃っており、ブラック、グレー、ブルー、プラム、パールホワイトを中心に、クールなグリーンや控えめなブロンズ、鮮やかなレッド、イエロー、カリーの差し色が彩りを添えています。ウィメンズウェアは気品に満ちた精緻なスタイルで、シルエットはボリュームを強調する一方、メンズウェアは極めてシャープなテーラードとなっています。プレタポルテではあまり用いられない素材の意外な組み合わせや加工によって、プリントや模様、装飾に見えます。また、素材のシンプルな美しさにアクセントを添え、その背後にある繊細な技術を際立たせています。

ラルフ・ギブソンは高い評価を得ているアメリカ人のフォトグラファーで、特に写真集で名声を博しました。緊張感とわずかに抑制されたエネルギーがにじみ出すような作品でよく知られています。米海軍在籍中に写真技術を習得し、サンフランシスコ美術大学で本格的に写真を学んだギブソンは、その頃からフォトグラファーとしての確かな資質を感じさせ、ドロシア・ラングやロバート・フランクのアシスタントを務めるようになりました。ギブソンの大胆でグラフィカルなスタイルは独特で、強い影響力を持っています。1985年にジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団の特別研究員の地位を得たほか、2つの名誉博士号を授与されるなど数々の賞や栄誉を受けてきたギブソンは、今も世界各地で展覧会を開き、発表する作品を通じて多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーにとって、ラルフ・ギブソンの作品に表れる奥深い文脈や、超現実主義的な組み合わせを考えれば、彼を2013/2014年秋冬コレクションの広告キャンペーンに起用するのはごく自然な選択でした。「ギブソンのミニマルでありながらもフォーマルな美的感覚や、現実をただ単に再生産するのではなく、さらに深く物事を見つめる視点はかねてから素晴らしいと思っていました。直感に従い、無意識に反応する彼の力が新しい表現の形を生み出しています。それはまさに、私たちが今回のキャンペーンを通じて感情に訴えかけるために必要な要素でした。私たちは今回の複雑化したコレクションを、イメージを凝縮するという形で理解し、共有しました。ギブソンが生み出してくれた力強い作品にはとても満足しています」とマイヤーは語っています。

これまで、数々の有名アーティストがボッテガ・ヴェネタの広告作品を手がけてきました。ラルフ・ギブソンは今回のキャンペーンを通じて、新たにその仲間に加わりました。ボッテガ・ヴェネタはこれまで、ピーター・リンドバーグ、コリエール・ショア、エルヴィン・オラフ、ジャック・ピアソン、モナ・クーン、ロバート・ポリドリ、アレックス・プレガー、ロバート・ロンゴ、ナン・ゴールディン、スティーブン・マイゼル、ラリー・サルタン、トッド・エバリー、ニック・ナイト、サム・テイラー・ウッド、アニー・リーボヴィッツ、ティナ・バーニー、スノードン卿、スティーブン・ショアー、フィリップ・ロルカ・ディ・コルシアとコラボレーションを行ってきました。ボッテガ・ヴェネタの2013/2014年秋冬コレクションの広告キャンペーンは、厳選された雑誌の8月号より登場し、世界各国に発信される予定です。
なお、今回の撮影の様子を記録したドキュメンタリービデオは、7月中旬にボッテガ・ヴェネタの公式サイト http://www.bottegaveneta.com/ の<アート・オブ・コラボレーション>の映像シリーズに収められる予定です。

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