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~イヴ・サンローランやカール・ラガーフェルドも優勝~ 世界中の注目すべき新しい才能発掘のためのアワード MATTHEW MILLER(マシュー・ミラー)、Bodice(ボディス)、DYNE(ダイン) 2017/18 インターナショナル・ウールマーク・プライズを受賞

ザ・ウールマーク・カンパニー(日本支社・東京都港区、日本支社長 サミュエル・コクデ)は、2018年1月9日(火)に、フィレンツェのスタツィオーネ・レオポルダで開催されているピッティ・ウォモ期間中の特別イベントとして「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP)」を開催。メンズウェア部門ではMATTHEW MILLER(マシュー・ミラー)、ウィメンズウェア部門ではBodice(ボディス)が優勝、また今回初となるイノベーション部門ではDYNE(ダイン)が受賞しましたことを発表いたします。

このアワードはデザイナーのPhillip Lim(フィリップ・リム)やイタリア版VOGUE編集長Emanuele Farneti(エマニュエレ・ファルネティ)、モデル・女優 Amber Valletta(アンバー・ヴァレッタ)をはじめ、Elizabeth Von Guttman(エリザベス・フォン・グートマン)、Julie Davies(ジュリー・デイヴィス)、Livia Firth(リヴィア・ファース)、 Liya Kebede(リヤ・ケベデ)、 Miroslava Duma(ミロスラヴァ・ デュマ)、 Nonita Kalra(ノニータ・カルラ)、Riccardo Vannetti(リッカルド・バネッティ)、 Sarah Mower(サラ・モーア)、 Stuart McCullough(スチュアート・マカラック)などの世界で活躍する有識者と、インターナショナル・ウールマーク・プライズのリテール・パートナー・ネットワークからの代表としてBoutique 1(ブティック1)、Boon The Shop(ブーン・ザ・ショップ)、David Jones(デビッド・ジョーンズ)、Harvey Nichols(ハーヴェイ・ニコルズ)、Hudson’s Bay(ハドソンズ・ベイ)、Lane Crawford(レーン・クロフォード)、LECLAIREUR(レクレルール)、mytheresa.com(マイテレサドットコム)、ORDRE、Parlour X(パーラーX)、Sugar(シュガー)、Tata CLiQ Luxury(タタ・クリック・ラグジュアリー)により審査が行われました。そして、2018年度から日本からは、株式会社高島屋も加わり、ファイナル大会の審査員としても参加いたしました。

インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP)について

インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP) は、ザ・ウールマーク・カンパニーの前身である国際羊毛事務局(IWS, International Wool Secretariat)により、新たな才能発掘のために創設され、1953年に初めて開催しました。1954年にパリで開催された大会では、イヴ・サンローランとカール・ラガーフェルドが優勝しキャリアスタートの一翼を担っています。
インターナショナル・ウールマーク・プライズに関するより詳細な情報は www.woolmarkprize.com をご参照ください。(英語)

IWP 優勝者及び優勝コレクションについて

■メンズウェア部門:マシュー・ミラー

デザイナーで哲学者のディーター・ラムスに影響を受けた英国出身デザイナーのマシュー・ミラーは、今回のコレクションに「機能性の後に続く形」というアイデアを取り入れました。例えば温かい気候では服がアクセサリーになるようなガーメントベルトシステムの追加といったような、異なる環境を想定した多機能要素を付加するアイデアです。ミラーが実践したウールの取り扱い方は革新的で、廃棄された大理石など再生利用された素材を使用することでプラスチックの締め具を使わずに防止処理を実現するなど、手法は多岐に及んでいます。また、ミラーの手掛ける重層的なコレクションは17.5~20.5マイクロンのオーストラリア産メリノウールを使用し、それぞれに備わった固有の性質が引き立たった一枚一枚の服にはブランドのデザインフィロソフィーが現れています。

■ウィメンズウェア部門:ボディス

サリーをキルト布にアップサイクルしていたという祖母の影響を受けたボディスは、再生利用技術と、人々に幸福感を与える為の服が持つスピリチュアルな力に対する文化的な信念を持って、ファッション界における消費廃棄物の問題に取り組みました。ルチカ・サチデヴァは手織職人らと共同し、伝統技術に対して型破りな手法を取るよう彼らを奨励。オーストラリア産メリノウールと、故郷の国で働く職人たちを称えるような上品で洗練されたコレクションを作り上げました。また、ボディスは、天然物から全色が作られている中央インドのサワントワディーで生物学的染料にも取り組みました。ネイビー、そしてピンクとグリーンパステルが混ざったフォレストグリーンの色彩パレットには天然染料が含まれていて肌に優しく、アーユルベーダの古代慣習への賛同を表しています。ブランドの全体的アプローチとして、ボタンの原料は再生可能資源であるヤシ殻、貝殻、木材を使用するなど技術と製法について称賛を得ました。

■イノベーション部門:ダイン

1980年代にウールのボンバージャケットを着てスノーボードを習ったことでインスピレーションを受けたDYNEのクリストファー・べヴァンス。その彼が手掛けたコレクションはスノーボード専用ウェアで、雪崩に巻き込まれた際に追跡できるよう防水のウールジャケットにNFCチップを埋め込むことで、ブランドと消費者との間にあるギャップを埋める究極の役目を果たしています。

IWP ファイナリスト

■メンズウェア部門

Six Lee / シックス・リー (アジア)
BLAIR ARCHIBALD / ブレア・アーチボルド(オーストラリアおよびニュージーランド)
MATTHEW MILLER / マシュー・ミラー(イギリス諸島)
L’HOMME ROUGE / ロム・ルージュ(ヨーロッパ)
Antar Agni / アンター・アグニ(インドおよび中東)
DYNE / ダイン(アメリカ)

■ウィメンズウェア部門

KYE / カイ (アジア)
Harman Grubiša / ハーマン・グルビザ (オーストラリアおよびニュージーランド)
Le Kilt / ル・キルト (イギリス諸島)
David Laport / デイヴィッド・ラポート (ヨーロッパ)
Bodice / ボディス(インドおよび中東)
Zaid Affas / ザイード・アファス(アメリカ)

IWP 審査員

■Judging Panel(審査員パネリスト)


・Miroslava Dum/ミロスラヴァ・デュマ
・Phillip Lim/フィリップ・リム
・Livia Firth/リヴィア・ファース
・Emanuele Farneti/エマヌエル・ファルネッティ
・Sarah Mower/サラ・ムワー
・Amber Valletta/アンバー・ヴァレッタ
・Elizabeth Von Guttman/エリザベス・フォン・グートマン
・Manish Malhotra/マニッシュ・マルホルタ
・Nonita Kalra/ニータ・カルラ
・Stuart McCullough/スチュアート・マカロー
・Julie Davies/ジュリー・デイビス

■Retail Partner Judges(リテールパートナー審査員)

・Boutique 1/ブティック1
・Boon The Shop/ブーン・ザ・ショップ
・David Jones/デビッド・ジョーンズ
・Harvey Nichols/ハーヴィー・ニコルス
・Hudson’s Bay/ハドソンズ・ベイ
・Lane Crawford/レーン・クロフォード
・L’Eclaireur/レクレアール
・mytheresa.com/マイセレサ ドットコム
・Parlour X/パーラーX
・Ssense.com/エスセンス ドットコム
・Sugar/シュガー
・TAKASHIMAYA/髙島屋
・Tata Cliq Luxury/タータ・クリーク・ラグジュアリー

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ザ・ウールマーク・カンパニーについて

ザ・ウールマーク・カンパニーはウールのグローバル・オーソリティーであり、テキスタイル・ファッション業界を網羅した国際的かつ膨大なネットワークを通じてオーストラリア産メリノウールの研究・開発及びマーケティング活動を行う、非営利法人オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)の子会社です。ウールマークのロゴは世界が認めるテキスタイルブランドであり、高品質を示すものです。かつてカール・ラガーフェルドやイヴ・サンローランも受賞した歴史あるグローバル デザインアワード「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP)を主催しており、その審査委員には今までヴィクトリア・ベッカムやポール・スミス、スージー・メンケスなどファッション業界をけん引する顔ぶれが名を連ねています。また、アレキサンダー・ワン、トム・ブラウン、ラフ・シモンズといった多くのブランドとのコラボレーションも展開しています。

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