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ボッテガ・ヴェネタ 上海でアーティストデュオ バードヘッド(鳥頭)の個展を開催

ボッテガ・ヴェネタは2014年1月6日から3月末まで、上海の外灘にあるイフェン・ギャラリア店で「Solo Exhibition by BIRDHEAD」展を開催しております。イフェン・ギャラリア店は2階にギャラリースペースが併設されたユニークなブティックで、今後活躍が期待される中国人アーティストやフォトグラファーの作品が展示されています。

この展覧会は、次世代アーティストの活躍を促し、画期的な文化的プロジェクトを支援するというボッテガ・ヴェネタの真摯な取り組みと、通常の高級ブティックではできないようなユニークで充実した体験をお客様に提供するという考えを融合した数多くのイベントの一つといえます。イフェン・ギャラリア店ではこれまでにブティックのオープンを記念する展覧会として中国の壊れゆく遺産に目を向けた「Damaged Heritage」展、身の回りにある何気ないアイテムが私たちの日常生活とどう交わっているかを示した第2弾の「Talking Objects」展、ポートレートの芸術性を追求した第3弾の「Facing Faces」展、自然の中での人間性を探求した第4弾の「Critical Landscapes」展を開催し、成功を収めてきました。

今回の展覧会は、ソン・タオとジ・ウェイユィの2人が組むアーティストデュオ、バードヘッド(鳥頭)の写真作品に焦点を当てています。上海で生まれ育った2人の作品はスナップ写真の美的感覚を取り入れ、世界中の批評家から注目を集めました。2011年にヴェネチアビエンナーレに作品を出展、2012年にはニューヨークの近代美術館で開かれたグループ展や上海ビエンナーレにも参加しています。バードヘッドの作品は日々の生活に漂うはかない断片を切り取り、行き場のない若者たちやパーティーに興じる人々、全壊した建物、色あせた広告、街角の光景など、グラマラスなイメージに満ちた上海とは対照的な都会の現実の一端を表現しています。2人の写真は物質と精神の関係性を探求しつつ、根底にある現実と万華鏡のように移り変わる多彩な生活との対比が作品の中に深い緊張感を生み出しています。また、バードヘッドの最新作は特にフレームの使い方において、工芸的な側面を模索しています。

ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーは「今回の展覧会は写真が持つ力や魅力を表現しているだけでなく、その作品との関係におけるクラフツマンシップの役割についてもさりげなく考察が加えられており、いろいろなことを考えさせられます。このギャラリースペースを通じて私たちが地域社会に還元すると同時に、まったく新しい形でお客様の心を結びつけることができていることをうれしく思います。またこれまでと同様、今回の展覧会もお客様からご好評をいただけるよう願っています」と語っています。

ボッテガ・ヴェネタの社長兼CEO、マルコ・ビッザーリは「ボッテガ・ヴェネタは質の高いクラフツマンシップと完璧さを追求してきましたが、それに加え、創造性や芸術性を育むことも自分たちだけでなくお客様にとっても大切なことであると認識しています。私たちは自社の職人への投資を重点的に行ってきましたが、このような姿勢は展覧会などを支援することとも一貫したつながりがあり、企業として最も重視すべきことであると考えています。こうしたイベントを通じて、ボッテガ・ヴェネタの大切なお客様やブティックを訪れた皆様と今後もつながりを深めていけるのはこの上ない喜びです」と述べています。

展覧会は、上海を代表するウォータフロントエリア、外灘にあるイフェン・ギャラリア店2階にあるギャラリーで開かれています。同店は中国国内のボッテガ・ヴェネタのブティックでは最大の規模を誇り、店舗面積が530平方メートルを超える店内には宮殿のように美しい空間が広がっています。イフェン・ギャラリアは築100年ほどの建物の中にあり、超一流のハイエンドなラグジュアリーブランド、ファッションブランドが一堂に会しています。外灘は1920年代から30年代にかけてネオクラシックからアールデコまで幅広い影響を受けた壮麗な建築物が点在するエリアで、近年の大規模な再開発を経てかつての栄華を取り戻しました。イフェン・ギャラリア店は1年を通じてさまざまな展覧会を開ける常設スペースが設けられており、世界各地にあるボッテガ・ヴェネタのブティックの中でもとりわけユニークな存在といえます。ボッテガ・ヴェネタのお客様にとって芸術や文化は重要であるとの認識から、ブティックのかなりの部分をアート作品の展示スペースとなっています。ボッテガ・ヴェネタとアーティストやデザイナーとの協働という長い歴史�
�を踏まえたこの試みは、さらに企業の社会的責任、教育と芸術の振興といった課題に対するブランドの真摯な取り組みの一つにもなっています。

今回の展覧会は、復旦大学で視覚文化論と中国現代写真論を専攻する顧錚教授がキュレーションを担当しています。批評家・コメンテーターとしてだけでなく、写真家としてもよく知られる顧錚教授は、これまでニューヨーク大学のパーソンズ・スクール・オブ・デザインやスミソニアン博物館などの一流機関で展覧会のキュレーターを務めています。

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