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銭漏は続くよどこまでも

「あれ、今月こんなに使ったかな‥‥。」クレジットカードの利用明細を見て、このように思ったことがある方はいらっしゃいませんか?
かくいう私はこういった思いを幾度となく経験しているわけなのでございますが、最近はさすがにこれが続くのもちょっと問題があるのではないかと思い始めてきました。そこで、この問題をどうにかして解決するため、今回は冒頭に記述したような現象が起こる原因について、私なりに考えてみたいと思います。

まず、原因を探るには結果を見てみようということで、自己の経験(即ちクレジットカード利用明細)を惜しげもなく振り返ってみると、服に関する出費は持続的に存在しているわけではなく、不規則に間を置いて、しかもある程度大量に異常発生していることに気が付きました。そして、全身黒尽くめの長身の警部のごとく鋭く観察してみるに、その大量出費はほんの些細な衝動買いから発生していることに図らずも気付かされることとなりました。
以下、そのメカニズムを詳解します。

前述の通り、始まりはいつも突然なのです。暇に任せてブラりと寄ったお店で、「あ、これ可愛い!」という感じに、店員さんのディスプレイ技術にいとも易々と引っかかり、全く購入予定の無かったある1つの臨時獲得アイテムによって全ては産出されます。それが手持ちのアイテムとうまくコーディネート出来るようなものであれば、ハッピーエンドで済むところですが、もとより衝動買いのアイテムである上、買い物上手な方ではないところも手伝って、決まって宙ぶらりんなアイテムを手にしてしまった、という結果と相成ります。

そこで、ニュートンが木から落ちるりんごを見て引力を発見したかのごとく、ある中和力学を考えつくわけです。「そうだ、これに合う物をまた買えば良いのだ!これは名案!」と。そこからが恐怖の大王の始まりなのであります。

例えば、衝動買いでパンツを買ってしまったとすれば、それに合うシャツを、さらにシューズを、そしてついでにシャツに合うジャケットを、今度はシューズに合うパンツをもう一本、それならそのパンツに合うニットも買っておこう、ではニットに合うアウターも一着、‥‥‥‥。

そうこうしているうちに、私の数少ない才能のうちの1つである買い物下手が運命の悪戯を産み出すことがあるのです。「あれ?このシューズ、パンツに合うと思って買ったら、よく見たらあまり合っていないじゃない。」といった具合に。こうなると大変です。最初に買ったパンツに合うシューズをさらに買わなければならないですし、浮いてしまったシューズに合うパンツをまた新たに購入しなければなりません。
あとは、果てしない出費の迷宮が私を生活苦の入り口へと誘うという、崖で自ら犯した罪を吐露するという二時間ドラマのエンディングのような、お決まりのストーリーが展開されていくわけでございます。

以上のように、結局、ほんの些細な一歩を踏み止まることで、実は容易に防ぐことが出来るのかもしれない、という、全く冴えない結論が私を待ち構えていたわけでございます。

銭離の道も一歩から。
皆様もどうかご自愛くださいますよう。

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