さて、自分は今日も飾りボタンつけから始まる。だから、パリコレの流れみたいなものをちょっと、話そう。たぶん、メンズコレクションのときと同じ感じ。

とりあえず、うちのコレクションは10月3日。先週(だいたい10日前くらいから)招待客、特に大口のバイヤーとか著名なファッションメディア関係者をリストアップし招待状を送る。コマーシャル側のオフィスでは、会場の設定から席順を決める。ココらへんは本当に『パリの仕組み』と言う本通りで、かなり重要な作業。eek

私も業界に強い先生から招待状を貰うと(その先生は良くフランスのTVに出る)大抵、最前列のから数番目の列までの前の方の列に座れる。wink

さて、アトリエではどうかと言うと、ここら辺はアトリエにもよるけど、スティリスト(デザイナー)側は会場の演出とか、スタイリング(洋服の組み合わせなど)を考える。だから研修生はそれに合わせて、舞台演出や小物などを製作する。あとはキャスティング。予めモデル事務所に募集なり、要望(モデルの容姿・イメージ)を伝えておき(最近は事務所のHPで問い合わせたりもする)、大体の候補を挙げる。そして、ショー数日前(今回は金・土曜日の予定)にフィッテイングをする。(これはそのとき話そう)

モデリスト(パタンナー)側は最終製作を追い込む。これも色々だけど、モデリストの作業場でコレクション用試作品が作られる場合もあるし(大抵縫い子さんが居る)、そういった試作品専用のアトリエにモデリストがパターンと裁断した素材や付属品を持ち込み、説明して作ってもらう場合もある。これは生産のアトリエ(工場)とは違う。

うちでは、出来上がったモデルを更に研修生が製品図と呼ばれるデッサンを描き、コレクション後のサロン(展示会)の準備をする。同時にアシスタント達が値段を打ち出す。rolleyes

今日の夜7時から、モデルの代わりになる子が一人来た。これはスティリズム(スタイリング)のため。一人のモデルに原案となるコーディネイトで服を着せて、純粋に服の組み合わせを考えていく。着せては写真を撮る。服や組み合わせによって横・後ろも撮影。デジカメで即プリントアウト。

明日も昼間は最終調整が続く。演出の準備や細かい仕上げ。で、もう一度夜、同じモデルでスティリズムをするらしい。もちろん、取った写真が壁に貼られ始め、コレクションのイメージがアトリエにあふれる。これをたたき台に金曜日には大体の流れが決まり、モデル各自にフィッティングする。

私は明日、アシスタントと出張(?)でモデリストのアトリエに行く。コレクションの最終モデルを取りに行くから。そのときチェックと、仕上げなどその場で少し作業をする予定。もちろん夜はスティリズムを手伝う。

ということで、また続く‥。

Posted on: 2005年9月28日
Categories: ファッション

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