今日は文化学院時代の友人(ヨーロッパ旅行中)と、服飾装飾博物館というルーブルの脇にある美術館へ行って来た。

この美術館(博物館)は私営なので、割引が効かない。一応25歳以下はちょっと安い。パリでは、一般に美術系の学生は平日の美術館の入場が無料、あるいは半額程度だけど、ここはダメ。でも一度入場すると服飾系の展示(時期ごとに変わる)とアクセサリー・装飾展示(少しずつ展示が変わる)と広告博物館3箇所が全部見られる。

今までここで見た展示は、スキャパレリ展、VIKTOR & ROLF展(日本も六本木とかで後に公開されたはず)やエルメス主催の鞄展など。とにかくここはミュゼ・ガリエラ(カタカナ発音表記に自信なし‥)と並んで服飾の展示がある。

ガリエラは主に服の歴史的展示、王朝時代の展示、近代・現代のデザイナーの作品がやはり展示として、時期ごとに変わる。20世紀前半のデザイナー達とかそういった感じで一挙に色んな作品を見ることもある。

ほかに服に興味がある人は、アンバリッドにある軍事博物館もお勧め。ナポレオン時代から世界大戦のユニフォームが展示されている。戦争は苦手frownでも、軍服はデザインの基本。トレンチ・ダッフル・ピーコート、これらは皆軍服と切っても切り離せない。

さて、展示はヨージ・ヤマモトの日本のアトリエがそのままこっちに移された感じで、文化時代からの道具が転がっていたりして親近感を覚えた。

あと、デッサン。多分墨で描かれただろうというのもあった。私もデッサンの授業で一番得意な画材は墨汁。墨と水で描くデッサンは一番受けがいい。同じ白黒でも、パルテルや鉛筆では全然評価が低いのに‥。なんか日本人デザイナーなんだなって思った。

服の展示はもちろん、コレクションが一気に流されていたり、ヨージの映画も流されていた。一度日本で一部を見ただけだったけど、今回はほとんど見た。ヨージは英語か日本語で語る。字幕はフランス語。簡単な英語のときは字幕が出ない。日仏英、ここでも全て分からないと彼の意図していることが分からない映画。

日本にいたときは良く分からなかったけど、今日見たとき、なんか言いたいこと良く分かってきた。ファッションではなく『生活の一部としての服、そういうのがとられた昔の写真を見ると、その服に嫉妬を感じる』という言葉が忘れられない。『ハンガーに掛かっている服にペルソナリテを感じる』そういうのがいいというのも印象的だった。

午後は皆でピクニックをした。美味しいフォアグラをパンに塗って食べた。biglaugh 久々にみんなと思いっきり話して、今日はソルド最終日と言う話しになって、ヴィヴィアン好きのその友人達と、ラファイエットに行った。もう新製品でソルドはほとんど終了。でも目の保養はたっぷりした。

明日は、デパートめぐりで友人達と見たものについてちょっとレポートしようかな?(実際は友人とディズニーランドに行くだけだし‥)ファッションの日記なので、自分のソルドの戦利品についても話そうと思う。icon_wink

Posted on: 2005年7月23日
Categories: ファッション
5 Responses to ヨージ・ヤマモト展
  1. どうもはじめまして。
    パリ在住の同じく学生です。
    ネットサーフィンしていたらたどりつきました。
    先日のコレクションのフィナーレ、水をかぶった
    モデル達の裏側はこんな感じだったんですね。
    実際に見てたのですが、おっ!と目をひくものがありました。
    今後の展開が楽しみな、そんなコレクションでした。

  2. こんにちは、はじめまして。
    コレクション見てたんですね。フィナーレの濡れたモデル達、ホント大変だったと思います。実際は下着まで用意していましたし。それに、水は洗車用のシャワーを使ったので‥。
    ギャスパーは今、日本で人気が出てきつつあるデザイナーの一人だと思っています。日本に夏休み帰った際、自分が関わった商品達が見れるのを楽しみに研修しています。

  3. はじめまして。
    パリのヨウジヤマモト展に行かれたんですね~。いいですね。

    私もヨウジの服が大好きなので是非行きたかったんですが、
    10月にパリに行った時にはもうやっていないので残念です。

    その代わり・・次のパリコレでヨウジのコレクションを見てくる予定です!

  4. はじめまして。ヨージ・ヤマモト展は確かに8月中に終わっていしまいますが、もしかすると関連書籍(この美術館発行のもの)が購入できるかもしれません。興味があったらこの美術館にも行ってみると良いと思います。

    エキスポを見るのは入館料で解決するけど、コレクションを見るほうが難しいので、やこ。さんが、羨ましいです。

  5. 関連書籍、興味があるので、時間があったらその美術館に行きたいと思います。
    情報ありがとうございます!

    コレクションは本当にラッキーでした。
    一生に1回あるかないかだろうから、気合入れて見てきます。

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