2012-13aw、iliann loeb展示会。

4月 26th, 2012 — 12:50am

さて、iliann loeb(イリアンローヴ)2012-13awの展示会へ行ってまいりました。
イリアンといえばニット、ニットといえばイリアン!そして秋冬ですね!

ニットブランドにできないことはコラボで!
今回は新しくBrown’s BEACH JACKETとコラボをしていました。
Brown’s BEACH JACKETはアメリカ生まれのワークウェアブランドで、独自開発のビーチクロスは防寒・耐久性に優れた生地を提供していたものの、60年代に化繊が流行ったことにより一旦ブランドが閉鎖。
しかし、ビンテージマニア等の根強い人気もあり、2010年から日本で完全復刻したそうです。
Brown’s BEACH JACKETのトートバックとポーチ。しっかりした生地です。
このミックスされたような風合いを「ごま塩」というそうですよ。

ワークウエアのブランドなので男っぽいイメージですが、このダッフルは女性らしく仕上がっていました。

お次はRocky Mountain Featherbedとのコラボダウンベスト。
Rocky Mountain Featherbedも1960年代後半にアメリカでカウボーイ向けのウエアブランドとしてスタート。
こちらも一旦1980年代にブランドが消滅したものの、2005年秋に日本人が蘇らせたそうです。上のブラウンズビーチジャケットも復刻は日本だし、日本人の服に対する情熱ってすごいですね、笑!

このコラボでは、肩の部分にケーブル網の模様を入れ、色味を選択したそうです。
男性物を扱うことが多いようですが、この色味とケーブル網のおかげで、全然ごつくないですね。

INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディビジュアライズドシャツ)とのコラボ。
こちらは継続ですね。
今シーズンはデニムの濃淡の生地を組み合わせたものが出ていました。

マネキンが着ているのは色違い。

定番になりつつある、FilMelange for iliann loeb。

この起毛シリーズは表地にはネップ入りのを糸を使用し、裏地にはオーガニックコットンをふかふかに起毛させています。
これは本当に気持ちよかったー!!部屋着にしたくてたまりませんでした。

そして今回デザイナーの小松さんがイチオシ?の、猫とのコラボ・・というのは冗談ですが、
実在するネコたちをモデルに、ネコの毛ならずカシミア100%で作成したそうです。

頂いたカタログにもちゃんとモデルの猫ちゃん達が載っています、笑。
イリアンはこういう遊び心が好きです。
ちなみに小松さんが飼っているネコは一番上のネコさんだそうです。

そんでもってこのカシミアの気持ちよさと言ったら!
しかしですね、可愛すぎて私には全く似合わないのが悲しいところですね。
黒ヒョウモチーフとかならいけたかもしれません、笑。

コラボの次は本命へ。
このシリーズの配色の可愛さと言ったら。

正面は袖、身頃、首元、裾で色が違ってて、

背中にボタンが付いています。ボタンの配色まで可愛い~。
黒・グレー・紺ばかりの私ですが、このシリーズの色を見てると、色っていいな~って思ってしまいます。

このマネキンが履いているスカートは、編み機でプリーツを作って、ウエスト部分で折りこむことでプリーツを作っています。

なので、裾を見ると折ってはないんですよね。不思議。

先ほどのネコマフラー。
トルソーが着ているカーディガンは、キッドモヘアを使っています。

モヘアってチクチクが苦手・・という方もいますが、これは毛足の短いモヘアだし、ちゃんと内側にコットンチュールが付いているのでチクチクしないという優れもの。

さらには腕が通しやすいように、袖部分の生地もちゃんと付いてました。
こういう心配り、いいですね。

個人的に面白いな~と思ったのがこの生地。
大きいネップを出したい!ということで、紡績の途中の粒が残っている段階で糸にしたそう。
なので、手で摘むいだ感じが出ています。
こういうことは日本しかできないそう。

トルソーに着せるとこんな感じ。
ちなみにスカートはBrown’s BEACH JACKETです。

この糸をもっと細くして作ったニットの手袋。

指先が出るとスマホやりやすよね~。

ササッ

ウールのパイルシリーズ。
一般的にルームウエアで流行っているパイル地はコットンなのでペタンとなりやすいそうですが、これはウールなので、しっかりしているし、ずっとふわふわなんだそうです。

これまた贅沢だけど部屋着に欲しい・・。

これは一目で気に入って私も購入したシリーズ。
シンプルなカーディガンのように見せかけて・・

パッチが付いている!・・ようにも見えますが、
ホールガーメント製法により、ひじの部分だけ色を変えています。

さらに言うと、内側が表地なので、裏地っぽい感じも可愛いいという。
ホールガーメントだから、裏地も表地も切れ目がなく、こういう遊びができますね。

オマケ1。

オマケ2。

来シーズンも可愛いニットが盛りだくさんでした。
ニットに迷ったらとりあえずイリアンをチェックしてみるべしです。

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2 comments » | コレクション, ファッション, 東京

2012-13aw、araisara展示会。

4月 3rd, 2012 — 8:07pm

araisara2012-13秋冬の展示会に行ってきました。

初めて記事を書くブランドなので少し紹介を。

デザイナーは、中国北京出身の荒井沙羅(arai sara)。
1997年中国でデザイナーデビュー後、日本に活動の拠点を移す。
東京にアトリエを設立、最高の着心地と美しいシルエットを追求した注文服を開始。
2005年東京目白本店をオープン、一点物の洋服の制作販売を開始。
2008年新しい視点から東洋の伝統文化とファッションの繋がりを表現するプレタポルテライン「araisara」を立ち上げる。
09-10 A/W より東京JFWにてコレクション発表。

今回のショーを最後に発表の場をパリへ移すaraisara
残念ながら私はスケジュールが合わずショーには行けなかったのですが、ショーの前に招待状に印刷されているバーコードを読み取ると特別なページ(ショーの後は一般公開されています)が見れたり、コレクションでは、尺八・ピアノ・チェロを弾く3人によるオリジナル曲の生演奏に加え、香りを使って五感を楽しませる演出をしたり・・と、「なんとしても行けば良かったー!!」と後悔するような内容盛りだくさんでした。

秋冬のテーマは「阿那曲ADAKYOKU」。
楊貴妃が書いたとして唯一残されている詩で、この詩には「女性が綺麗な衣装を着て踊ること、良い香りがして~文化の交流を行う」、といったことが描かれているとのこと。
なるほど、それでショーで香りを使ったり、尺八・ピアノ・チェロを組み合わせたりしたんですね。

また今回は「場所」を結び、日本と中国の2つの国の文化を服の中で引き合わせています。
「濡れ描き」は日本では友禅の技法として、中国では水墨画の技法として長く受け継がれてきたもの。「剪紙(せんし)」という中国の民間伝統工芸品は、日本では切り絵として独自に発展してきたもの。
2つの国で別個に存続したこれらの技法を服の中で呼応させたそうです。

araisaraはブランドデビュー時から九十九式(つくもしき)を提案しています。
九十九式とは、可能性そのもののことであり、洋服を身にまとう人の想像力によって自由に完成する、すなわち、九十九に人の一が追加されて百になる、と荒井さん。

今回のコレクションでも、全てのルックで同じデザインの服(九十九式羽織りジャケット)をいろいろな着方で見せたそう。
100通り以上の着こなしを66通りまで絞り、その中から21ルックを発表したとのこと。
1枚の服を100通りにとはすごいですね!!

説明が長くなってしまいましたが、洋服を見ていきましょう。
こちらのコレクション写真で内側に着ている黒と青の羽織りが九十九式羽織りジャケットです。

ショーではベルトで留めてワンピースのように着ていましたが、2枚重ねた生地だったので、内側のブルーの生地を首元に巻いてみました。

お次は九十九式羽織りジャケットの袖を違うところから通し、本来の袖で前を絞ってみました。

後ろ向きに着てベルトを通すと・・

背中にドレープが出ます。

お次はこちら。
コレクションでは、ジャケットとして着ています。

一瞬レザー?と思いましたが、光沢のあるウールです。
私もジャケットのように着てみました。

先ほどワンピースとして着たときとは全然違うアイテムに見えますね!

内側の生地との素材の違いで楽しめます。

今度は九十九式羽織りジャケットの友禅です。
ショーではフィナーレで杏さんが上から羽織っていました。

生地から洋服を作り、最後に手書きで花の雄しべ・雌しべの部分(花の中央)を描いています。
すっごい綺麗です!!
ちなみに、花の中心を描くときのことを、友禅では「香りを入れる」と言い、その香りを入れた場所を「におい」と表現するそうです。素敵ですね!

うす~いベルベット。
厚さはわずか1.4mm。シルクの中では世界一薄くて軽いベルベットだそう。
この上に京友禅の職人が濡れ書きでモチーフを書いています。

ちなみに「濡れ書き」とは、生地を濡らした状態で、染料の滲みを操りながら絵を描く京友禅の技法の1つ。
水分を補いながら淡く滲ませ、何度も色を重ねながら深い色合いに仕上げていきます。
「濡れ書き」ができる職人さんがかなり少ないし、洋服だと着物とは違って生地の幅も違うから職人さんの固定観念を変えてもらうのが大変だったそうです。

背面の半分はベルベットの生地を生かしています。
下の方もピンク色になっていて素敵でした。

個人的に大好きだったアイテム。こちらも京友禅です。
プリーツを綺麗に出すために、前身頃と後身頃を分けています。

内側の紫の生地もとても綺麗です。
サイドが開いているので、ちらりと見えます。

ベルトを片方に通して着てみました。

サイドから見える紫の生地も素敵ですね~。
欲しすぎる・・笑。

ショーでは杏さんが着用していました。
九十九式羽織りジャケットはスカートとして履いているようですね。

こちらの白いジャケット。
「濡れ書き」の手法で絵柄を描いています。

服を作った上に手で描いているので、ポケットのところも綺麗に仕上がっています。

中国の伝統的な民間芸術である「剪紙(せんし)」を使って柄を作り、「手捺染(てなせん)」といわれるプリント技法で起こした生地を使ったジャケット。
九十九式羽織りジャケットはスカートとして履いていました。

という訳で、私も九十九式ジャケットをスカートとして履いてみました。
トップスにはベストを着てみました。

後姿が綺麗!!

先ほどのベスト、裏地もとても綺麗だったので裏返しに着てみました、笑。
これでも全然いけちゃいますね。

裏地とは思えない・・・。

お次は、手描き友禅と型染の技法を取り入れた九十九式ジャケット。
ショーでは逆さに着ているので柄も逆さになっています。

私はノースリーブとして着てみました。

世界一薄いベルベットに牡丹の花を型染で仕上げた九十九式羽織りジャケット。
ショーでは、袖を前で結んでいました。

また、ショーのフィナーレでは、九十九式羽織りジャケットを全てのモデルが同じように羽織っていたそうです。
同じ服をいろんな着方で見せるコレクションも素敵ですね。



ちなみに展示会場にあったソファーには素敵なクッションが。
やはりaraisaraの生地を使ったクッションカバーなんだそう。

うーん、素敵。
これなら手が届く価格かもしれないです・・笑。

ちなみに「店頭でみたことがないんですけど取扱いって・・」と聞いたところ、目白の本店とこのサロンでしか販売していないとのこと。
「きちんと説明して分かった上で買って欲しいから、なかなか他のお店に卸せないんです。そういう教育の行き届いたお店&バイヤーさんにはまだ出会えてないの」と荒井さん。
販売にもすごい拘りです!

まるでオートクチュールのような服作りをしているaraisara。
パリでの活躍も期待しています!!







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2012-13aw、Ujoh展示会。

4月 2nd, 2012 — 7:38pm

Ujoh(ウジョー)の2012-13秋冬展示会に行ってきました。


今シーズンのテーマは”BACK TO BASICS”。
この3年間の創作の中で得た改めてUjohが大切だと思うものをストレートに、力強くカタチにし誕生させていきたいという前向きな意味でテーマにしています、と西崎さん。

Ujohのデザインチームが持つ身の回りの服や価値のある古着を置く実在するstockroom(資料室)の中から、Ujohの提案するソフィスティケートな女性像とそのライフスタイルに合わせ、変化させて提案するという作業をしたとのこと。
ブリティッシュなジャケットスタイルや、女性であることを強く意識させてくれるドレス服の機能性の原点でもあるミリタリーなど、今の時代でも基点となるようなものをUjohらしく再構築するという裏テーマもあるそうです。

例えば、モッズコートのウエスト位置を少し高めにして、袖を細身に作ったり、フードは大きく被れるように、と大人の女性に合うように工夫がされています。
ファーはシルバーフォックスのフェイクファー。

内側にキルティングが入っているのでとても暖かいです。

こちらはショート丈。
ボックスにして着易くしています。
他にもネイビー等で作っています。

フリンジポンチョ。
元々ストールとして作られた生地ですが、この生地を見つけた瞬間、ポンチョにいいかも!と思ったそう。

色違いの生地を広げていただきました。(ちなみにこの広げてくださっているロン毛のイケメンが西崎さんです。顔は見えませんが、笑)

端はパイピング処理されています。

着用してみました。
たっぷりしたインナーを着ても大丈夫なようにゆったり作られています。
普段車を使っているお客さん達からの「サッと羽織れるアウターが欲しい」というリクエストに応えることも考えて作ったそう。

ファーは取り外し可能。肩の位置がきちんと定められるように、テープが貼ってありました。
元々ストールとして作られた生地だけど、そういうのを作り変えるパターンを引くのは得意なんです、と西崎さん。
さすが、元ヨウジヤマモトのパタンナーをやられていただけありますね。

グレーも着用してみました。
ちなみに帽子は60年前のアンティークの帽子(私物)だそう。
こういうものがストックルームにあるとは!一度見せていただきたいですね、笑。

個人的に一番大好きだったのが、このレザージャケット。
内側にウールの生地をつけています。

横から見ると、格好いい!!
腕のところも身頃も、細かくパターンが切られています。

背中はかっちりしすぎないように、レザーを切りっ放しにし、腕の一部分にニットを縫い付けています。

それから定番になりつつあるパンツ(のようなスパッツのような)。
一部にレザーが使われていますが、すごくストレッチが利いているので、ブーツインもしやすいし優秀アイテムです。
秋冬なので暖かめに作ったそう。

定番の形のカーディガン。
私も同じ形のカーディガンを持っていますが、ジャケットなどのインにすると、前に生地を出すことができるのでマフラー要らずで使い勝手が良いです。

ボーダーの他にもいくつか生地で作られていました。

ざっくりとしたミリタリーワンピース。

袖パッチが付いています。
こういったものも、ストックルームにあるものからインスピレーションを得たそう。
でも女性らしいですね~。

ロングのチェスターフィールドコート。
細いパンツにも合いますね。袖パッチも付いています。

それにしても、モッズコートからチェスターフィールドコート、レザージャケットにポンチョまで、何でも作りますね~。
「とにかく物作りが楽しいし、何でも作りたいんです。」と西崎さん。なるほど、納得です。

ボックス型のシャツ。
男の子っぽく作るように、メンズのシャツを作る工場に依頼したそう。
襟と仕立てがメンズっぽく仕上がっています。

ベルト付のファーストール。
ベストのようにも見えますが、ストールです。
ジャケットなどに重ねてたルックが格好良かったです。

ミリタリーシリーズのジャケット。

オマケ。
オフホワイトと黒のコンビのワンピース、

ブラックワンピース、

レオパードプリントのワンピース、

以前から継続して作成されているOTO別注コラボ靴などがありました。

今シーズンも格好いい女性像を見せてくれたUjoh(ウジョー)
着てるとサマになるし、丈夫でガンガン使えるし、着やすいアイテムが多い上、ハイブランドと比べると手を出しやすい価格帯なのでオススメのブランドです。
私もついつい散財をしてしまいます・・笑。

最近では、Spick & Span Nobleでの取り扱いもあり、コラボなどもされているそうで、ますます活躍が期待されます!


※公式写真を追加しました。




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