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Hanae Mori manuscrit 2018-2019 A/W “Reminiscence”

ハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)2018-2019 A/W “Reminiscence”。

今季のテーマは「Reminiscence」。インスパイアのソースはアイルランドのトリニティー・カレッジ図書館。その図書館の蔵書の数だけ存在する、読者の個々の回想や追憶、華やかな景色等が重なり合うことで見せる、曖昧なニュアンスや表情を表現した。

Theme

トリニティー・カレッジ図書館
そこにある本の数だけの『Reminiscence』
回想・追憶・思い出…
ページを捲る度に出会う風景の中に
華やかな景色が重なり見せる表情
それらは曖昧なニュアンスとして
現れては消えてゆく…

Graphic

Jacquard / Pressed Flower
押し花のイメージをジャガードで表現

Color

Burgundy Red / バーガンディーレッド
Antique Beige / アンティックーベージュ

Material

Shetland Wool / シェットランドウール
Silk / シルク

書物のアンティックなイメージやブックカバーの色、書物を読む人のノスタルジックな雰囲気を反映し、カラーパレットはバーガンディレッドやアンティックベージュが軸。書物を保有していた人の押し花のイメージを表現した押し花モチーフのジャカード素材、暖かな回想を想起させるシェットランドウールや情緒的な風合いのシルク素材を印象的な手法で盛り込まれていた。

トリニティー・カレッジから連想したアールヌーボーの雰囲気から、ハナエモリを象徴する「蝶」のモチーフがさり気なく盛り込まれたペイズリー柄を取り入れたり、色調が微妙に異なるバーガンディ色を組み合わせたり、押し花のジャカード素材とチェック柄を敢えてグラフィカルに重ね合わせたり、リボンやフリンジをディテールに盛り込んだり、大きなボタンやスリット等をテクニカルに用いて構築的なシルエットを作り出したりと、エレガンスの中に巧妙にテクニックが放り込まれていた、天津氏らしいコレクションであった。

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