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【三陽商会】設立75周年を迎え、本社エントランスにコートの歴史を展示 ~ 社内外に「継承」と「革新」を伝える ~


株式会社三陽商会は、2018年5月11日に設立75周年を迎えました。
防空暗幕を使ったレインコートを販売したことによってアパレルメーカーとして歩み始め、レインコート専業メーカーとして数々の革新的なコートを世に出すことで成長し、その後総合アパレル企業に発展した当社は、更に「総合ファッションカンパニー」へと進化することを目標に掲げています。その実現のための行動指針となる「継承」と「革新」を社内外の方々に伝えるため、創業まもない時代に生産された革新的な商品(復元品)と現在を代表するコート等を本社エントランスに、5月11日(金)から6月28日(木)までの期間展示いたしますので、お知らせいたします。

【三陽商会 創業について】

株式会社三陽商会は、1943年5月11日、創業者・吉原 信之(1916-2007)によって設立されました。資材の乏しい創業時は、切断砥石の生産に始まり、時計のガラス、ミシン、飛行機のガソリンタンクを覆っていた良質のスポンジゴムから作ったゴムボールなど、入手可能な原材料から様々なものを手掛けていきました。終戦を迎えた翌年の1946年、残っていた防空暗幕と風船爆弾の材料を使って、防空暗幕の生地から紳士用の黒いレインコートを、風船爆弾の油紙から児童用の雨合羽を作って販売したことがアパレルメーカーとしての第一歩となりました。

【展示品について】

写真:復元品

■オイルシルク・レインコート (1947年発売)

戦時中のパラシュートが絹にオイル引きした軽くて丈夫なオイルシルク製だったことに着想し、戦後の輸出振興品として生産が奨励されていた絹を使い、絹羽二重に防水のオイル加工を施したレインコートを生産。銀座の老舗洋品店に納品すると、またたく間に売り切れる人気商品になりました。当時は、女性の社会進出が進み、絹の光沢をもつこのレインコートに働く女性からの人気が殺到し、1947年から49年までの3年間、全国的に大流行しました。

写真:復元品

■ダスターコート (1953年発売)

1952年、戦前に学生の間ではやったトレンチコートの生地であった鐘紡の品番「405」という白いエジプト綿のギャバジンにフロントファスナーを付けた「コーチコート」を発売。翌53年、コーチコートを改良し、「フランスでは2月にもなるとレインコートを合オーバーの様に着ます」という謳い文句で、合オーバー兼用、晴雨兼用を前面に打ち出し、「ダスターコート」と名付けて発売。ダスターは埃を払うという意味。明るい白、フロントファスナー、ステンカラー、ラグランの1枚袖という斬新なデザインは、発売と同時に爆発的に売れ、55年には全国規模での大ブームに。一般名詞として『広辞苑』に載るほどまでに浸透しました。

写真:復元品

■赤いレインコート (1957年発売)

1950年代、ファッション界をリードしたシネモード。スクリーンを飾るヒーロー、ヒロインの服装や髪型から生まれたシネモードが流行を巻き起こしました。三陽商会はこうしたシネモードをいち早くレインコートに取り入れ、1957年封切りの「愛情物語」でキム・ノヴァクが着たコートを「赤いレインコート」と名付けて発売しました。鮮やかな赤の発色を出すためにアセテートという新素材を初めて採用した画期的なレインコートです。

写真:約30年前に販売されたリメーク品

■ササールコート (1959年発売)

シネモードをいち早くレインコートに取り入れた当社は、1959年にジャクリーヌ・ササール主演の「三月生まれ」で配給会社の東和映画とタイアップし、彼女が着たトレンチコートを「ササールコート」と名付けて発売しました。1シーズンに5万枚を超える爆発的なヒットとなり、その後、何度もリメーク発売されましたが、ダブルテーラー襟、太糸3本ステッチ、革の組みボタン、革バックル、ヨーク、肩章、という特徴は変わることなく、ヒット&ロングセラー商品としてレインコートの歴史にその名を残すことになりました。

写真:復元品

■プラスカラーコート (1965年発売)

1965年発売の「襟を付け替えて、5通りの着方が楽しめる」という画期的なアイデアで爆発的に売れた「プラスカラーコート」。表と裏で異なる色柄の着脱可能な2つの襟が付属し、丸襟の表と裏、角襟の表と裏、そして襟を外せばスタンドカラーと5通りの着方が楽しめる魅力に人気が殺到し、ササールコートに並ぶ大ヒット商品となりました。

■100年コート (2013年~ 発売中)

2013年に会社設立70周年を迎えたことを機に、生活者から共感・共鳴され、愛される企業になるために、その指針としてタグライン「TIMELESS WORK. ほんとうにいいものをつくろう。」を策定。このタグラインを体現するために始めたプロジェクトにおいて、「世代を超えて永く愛される」ことをテーマに、“日本における匠の技に拘ったものづくり”を結集させたコートです。

■BLUEFLAG+kiminori morishita 
(2017年~発売中)

1967年にカジュアルコートレーベルとして生まれた「BLUEFLAG」。2017年秋冬より約半世紀の時を経て、新生「BLUEFLAG」が登場しました。第一弾の「BLUEFLAG+kiminori morishita(ブルーフラッグ+キミノリ モリシタ)」は、デザイナー森下公則氏とのコラボレーションによるカプセルコレクション。世界に誇る技術をもつコート専業の自社工場サンヨーソーイング青森で縫製され、「サンヨー」のもつ歴史や技術と森下氏のもつ感性や経験が化学反応を起こし、「伝統と革新」を体現しながらも従来のサンヨーコートにはない新しい手法を取り入れた商品となっています。


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