ボッテガ・ヴェネタは世界で2店舗目となるメゾンをビバリーヒルズにオープンいたします。320 ノースロデオドライブにオープンするメゾンは店舗面積が4,828平方フィート(約450平方メートル)ほどあり、2階建ての構造となっています。ブティックにはバッグやレザーグッズ、ウェア、シューズ、ジュエリー、ファインジュエリー、ホームアクセサリー、ラゲージ、アイウェア、フレグランスを展開いたします。
メゾンのインテリアデザインやコンセプトは、ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターを務めるトーマス・マイヤーが手掛けており、明るさ、広さ、親密さの完璧なバランスに重点が置かれています。各地の文化的な背景や伝統からインスピレーションを得つつ、その地域の建築の美しさや落ち着いた佇まいを尊重し、その中に溶け込む環境の中でボッテガ・ヴェネタの世界観を反映させることを目指しています。
ビバリーヒルズのメゾンをデザインする上で出発点となったのは、店内の明るいムードにアクセントを取り入れるというアイデアでした。たとえば2階には天窓があり、そこから自然光が差し込みます。また磨き上げられた多孔質の石を使ったインテリアがあります。素材は貝殻石灰岩や、つや消し加工を施したナチュラルカラーのオーク材を使用しています。
今回のコンセプトは20世紀前半に興隆した初期の地中海リバイバルやサザンカリフォルニアといった建築様式を取り入れており、メキシコで花開いたスパニッシュ・コロニアル・リバイバル様式からもヒントを得ています。特にジョージ・ワシントン・スミスやバートラム・グロスヴナー・グッドヒューといった建築家や、グッドヒューの作品であるオースティン・ヴァル・ヴェルデ、あるいはルター・マリア・リグスが手掛けたロンバーグ・ハウスが、今回のプロジェクトにおけるトーマス・マイヤーのデザインセンス全体に影響を与えています。
トーマス・マイヤーは次のように語っています。「ここ数十年、サンタバーバラやモンテシート、パサデナといった場所をよく訪れるようになり、この建築スタイルを見る目が養われました。ミニマルなスパニッシュ・コロニアル建築の抑制されたデザインやバランス、たとえばカラフルな色を使わないところやアーチの複雑でありながらも簡素なデザイン、石の選び方など、すべてがこのメゾンのファサードやインテリアのデザインに生かされています」
ボッテガ・ヴェネタのCEO、カルロ・アルベルト・ベレッタは「ボッテガ・ヴェネタはこれまで同様、米国で積極的に展開していく所存です。特にロサンゼルスは1970年代後半にボッテガ・ヴェネタが初期のブティックの一つをビバリーヒルズのノースロデオドライブに構えており、重点を置いているエリアです」と述べています。
ロサンゼルスで長年ブティックを営んできたボッテガ・ヴェネタは地域社会と強い絆で結ばれており、2013年にはメルローズ・プレイスにもブティックをオープンすることで関係をさらに深めてきました。また、同年からはハマー美術館が年に一度開催する「ガラ・イン・ザ・ガーデン」を協賛し、ロサンゼルスとのつながりをより一層強めています。
ボッテガ・ヴェネタのメゾンは2013年に1号店がミラノでオープンしたのに続き、今回のビバリーヒルズ店が2号店となります。また、2017年にはニューヨーク市にてメゾンの3号店のオープンが計画されています。今回のビバリーヒルズのメゾンは、1966年にイタリアのヴェネト地方で生まれ、基礎を築いてきたボッテガ・ヴェネタの歴史における一つの節目となることでしょう。また、今年はトーマス・マイヤーがクリエイティブ・ディレクターに就任してから15周年を迎えます。
新しいメゾンのオープンを記念し、ボッテガ・ヴェネタではエクスクルーシブなクロコダイルとチェルヴォレザーを使用した新作バッグ“Beverly 71/16”を発売いたします。このバッグはボッテガ・ヴェネタのアーカイブからスタイルのヒントを得たもので、初めて作られた年(1971年)と、新しい解釈を加えて復刻された年(2016年春夏シーズン)の両方の数字が名前に入っています。