Guild of Crafts~靴作りVol.3-4~

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続いて、ヒールを木やすりで削って仕上げる作業。
リフトやトップリフトを積み上げた際にある程度包丁で整形しているので、
仕上げとして、木やすりで丁寧に削ってヒールを美しくする。


このとき、積み上げた3枚のリフトとトップリフトが、
あたかも1つの部品であるかのように思えるくらいまで削るのがポイント。
それと、ヒール全体に余分な凹凸がないような状態にもしなければならない。

削っている様子は以下の通り。


(画像をクリックすると拡大します。以下同様)

この削る作業がまた大変で、
よし!凹凸がなくなった!」と思って、講師に確認してみても、
「まだここが削れてないってことは、他の部分の高さが
高いってことですからまだですねー。」と
何度も蹴散らされ、ひらすら削り続ける羽目になってしまった。。

その後、講師がアゴ(積み上げた3枚のリフトとトップリフトのつま先側の部分)
を綺麗に削って整えてくれた。
これで、3枚のリフトとトップリフトを重ねた部分の
段差がなくなった。

その様子は以下の通り。

つま先側の3枚のリフトとトップリフト(すなわち、ヒール)の段が
滑らかになっているのがわかるであろう。
(いや・・・そう書いてはみたものの、写真では多分わからないであろう)

そうして整えたヒールのトップリフトに、
今度は化粧釘を打つ。
化粧釘とは、ヒールの耐久性をあげるための釘である。
装飾的な意味も大きい。

最初に、以下の写真にある、デバイダーと呼ばれる器具で、
釘を打つ場所に目印をつける。

次に、つけた目印に、釘を打ち込むための
穴をペイス打ちで開ける。

穴を開けた様子は以下の通り。

化粧釘は上にも書いたように、装飾的な意味も大きいので、
好きなところに穴を開けていいそうな。

時間になったので今日の作業はこれでおしまい。
靴を横から見るとこんな感じ。

ヒールがついているのがお分かりいただけるだろう。
(当たり前だよ、とか言わないように・・)

もはや立派な靴・・・に見えるのは、本人だけだろうか。

終わったのはまたしても午後7時。
いっそのこと、プライマリーコースの紹介に
「午前10時から午後7時までが基本です」
とかなんとか書いておいて欲しいくらいである。

今日のヒール積み上げは、
包丁で手を切ったり、木やすりで手をすりむいたり・・・と
とても痛い作業であった。

でも、段々靴を作っていくうちに、
最初は「プライマリーの4回だけで十分!
次のコースなんてとんでもない!」と
思っていたのが、
「春から新設される週1回の夜間コースで
アッパーのデザインを学んでもいいなあ」
と、性懲りもなくおかしなことを考え始めている。

ちなみに、痛々しい手の様子は以下の通り。

なんとも可哀相な手である。

つづきはコチラ。
Guild of Crafts~靴作りVol.4-1~

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2件のコメント

  1. やこ様、はじめまして。

    靴作り、力仕事が多くて、大変そうですが楽しそうですね。

    春からの夜間コースのこともアップしてくださいね。

    楽しみにしています。

  2. サンタクルゾーさん、コメントありがとうございます。
    記事の方はまだ書いてませんが、
    昨日、無事靴が完成し、修了式をあげることができました。

    春からの夜間コースは、いま検討しているところなので、
    まだ行くかは決めてないんですよ~。

    また遊びにきて下さいね!

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