Guild of Craftsのプライマリーコース(全4回)第2日目。
相変わらず、日曜の午前7時半起きというのは辛いものである。
今日は糸加工(チャン引き)と両足すくい縫いを行う。
講座をはじめるにあたり、銀取り、染色が施された、
ウェルト(アウトソールをだし縫いするための平紐状の部品)が
準備されていた。
ちなみにウェルトは以下の通り。
(画像をクリックすると拡大します。以下同様)
長く曲がっている細い革がウェルトである。
まず、すくい縫いをするための糸にチャンを引いていく(チャン引き)。
チャンとは、マツヤニと油を混ぜて固めたものであり、
これを糸に塗りこむことで、糸の強度が増し、
靴を頑丈に作ることができるのだ。
チャンは以下の通り。
左側がチャンである。
ちなみに右側は、ロウ(後で用いる)である。
そして糸は以下の通り。
9本の細い麻糸が撚ってある。
画像ではわからないと思うが、
糸の先10センチほどが細くなっている。
この細くなっている糸先は、一度9本の糸をほどき、
それぞれの糸に加工を施して再度撚りなおすのだが、
これは難しいので、予め準備しておいてくれた。
まず、糸を下の写真のように、柱に結びつける。
次に、左手で糸を引いてピンと張らせた状態で、
右手に持ったチャンを糸にこすりつけていく。
このとき摩擦によりチャンが熱くなり溶けるので、
糸の表面にチャンがついていく。
糸全体にまんべんなくチャンをこすりつけた後、
かたい布のようなもので糸を再度こすって
表面に付着した余分なチャンを拭き取るとともに、
こすった熱により糸にチャンをしみ込ませる。
こすっている感じは以下の通り。
このとき、摩擦でかなり指が熱くなり、
熱により生じたチャンのにおいもMAXである。
その後、すくい縫いの際に糸の通りをよくするために、
糸にロウを縫っていく。(ロウの画像は前述の通り)
これで糸のチャン引きが完了。
次に、糸の両先に針をつけるのだが、
記事が長くなりすぎたので、次回に続く・・・。
つづきはコチラ。
Guild of Crafts~靴作りVol.2-2~