Guild of Crafts~靴作りVol.1-2~

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続いて吊りこみ作業。
最初に左足を行い、次に右足を行う。

講師の方が左足のお手本を見せてくれたが、
片方の足だけで1時間かかっていた。
これを素人の私がこれから両足やるかと思うとクラクラした。
(しかも時間は既に1時半を回っていた・・・。)


余談はさておき。
まず、アッパーとライニング(内張り)の間に月型芯をセットする。
濡らした月型芯をアッパーに糊付けした後、
月型芯とライニングを糊付けする。
(月型芯の写真は「靴作りVol.1-1」を参照)

次に、いよいよ吊りこみ作業に入る。

吊りこみは、ライニングを引っ張った後、アッパーを引っ張り、
さらにその後、これらの2枚を同時に引っ張る。
そして、その引っ張りをしっかり押さえつつ、
ワニで叩いてエッジを出し、そこに釘を打つ。
引っ張りが甘いと、吊りこみが甘くなるので、
履き心地を大きく左右してしまう。
しかも外から見ても、皺が寄ってしまうので、見た目も悪い。

まず、アッパーをラストにかぶせ、つま先の位置決めを行う。
つま先と、つま先から左右10センチ位の位置の3点に、
ワニ(かなづち&ペンチのようなもの)で釘を打ち込む。
釘はインソールの土手の部分に打つようにする。

つま先の位置決めをしたら、講師に確認をしてもらうのだが、
私の靴にはメダリオン(飾り穴)がついていたので、
位置を合わせるのが大変だった。
5,6回は釘を打ち直したであろうか。

次に、かかとの位置決めを行う。
これもつま先と同じ要領で3点釘を打ち、講師に確認してもらう。
かかとの位置が決まったらかかとの耳の部分に2点、
小さな釘を打って、アッパーとラストを固定する。

そして、その3点をもとに、
吊りこんでいきながらさらにかかと周辺とサイドに釘を沢山打ち込む。
途中で講師に確認してもらい、吊りこみの甘い位置の釘を
打ち直して貰ったが、1本打ち直してもらっただけで、
それまでに私が打っていた周りの他の釘が甘くなってしまった・・。
そのため、甘くなった他の釘達を全部抜いて打ち直す

特に土踏まずの吊りこみが大変で、
ほとんど講師にやってもらってしまった。
こう書くと私だけダメ生徒のようであるが、
他の人もできないようであったので、特に心配するこたーない。

かかと周辺とサイドの吊りこみが終わった後、
つま先の釘をはずして(ええっ!!勿体無い・・)、
ライニングをインソールに糊付けする。
ライニングの形とつま先の形の関係上、
ライニングを餃子の皮のようにまとめる。
講師は「ヒョィ、ヒョィ・・と餃子の皮のようにやるんだよ」と
見本を見せてくれたが、
ヒョィ」というようよりは
グヮシ!グヮシ!」と気合いがいることこの上ない。

まとめたライニングは、アウトソールを被せたときに
跡が出ないように、包丁と呼ばれる器具でカットする。

そして、月型芯と同様、アッパーとライニングの間に先芯を糊付けする。

先芯を糊付けする様子は以下の通り。
写真は、先芯に糊を付けてある様子。


(画像をクリックすると拡大します。以下同様)

ちなみに、アッパーの裏の白い部分は、メダリオンの裏の部分。
拡大図は以下の通り。

また長くなってしまったので、吊りこみの続きは次回・・・。

Guild of Crafts~靴作りVol.1-3~

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