ユニクロと高機能

つい先日ユニクロに寄ってみた。

私にとってユニクロは消耗品としての活用である。
安くて価格以上に高品質。そしてダサくない。
消耗品としては実にいい。

以前ユニクロの記事をさんざん批判したので、ユニクロ否定派として見られてしまった向きもあるが、その品質への姿勢はかなり評価している。

さて、今回ユニクロを訪れての感想。

・ユニクロのファブリックは極めて高品質だ。

ギザ45(高級エジプト綿)を使ったという生地は、かなりのものだ。
ヌメり、滑らかさと、品質は高級ブランドに匹敵する。
ことファブリックという点に関しては、コストパフォーマンスでユニクロに叶うメーカーはいないと思われる。
いや、値段云々を抜きにして、ユニクロのファブリックは驚嘆すべきものを使っている。

・縫製は日本的な頑丈&丁寧である

縫製に関してはいかにも日本企業らしく、堅実で安定した仕上がりだ。
Tシャツの縫製に関して言うと、アメリカンTシャツには「味」とも言うべきいい意味でのラフさがあるが、ユニクロにはやはり日本らしさが現れている。

ところで、今回特筆したいのはユニクロと高機能という点についてである。


今までユニクロはエアテックヒートテック、コーデュラナイロン、アウトラストといった高機能素材を使ってきた。
またドライシリーズで、汗をかく日本の夏に合わせた、高機能服を提案してきた。
女性下着においても着ていて快適な下着を開発している。

そんな中、今回BODY TECHというスポーツウェアの登場だ。
ついに「ストレスレス」を超え、運動をサポートするウェアまできてしまったのだ。
もうスポーツメーカーの範疇である。

しかしこうやって高機能服を提供しているユニクロであるが、わたしはそこに健康食品に似たものをみている。

例えば現在、特定保健用食品、介護用食品等の健康食品が多く存在しているが、その多くは健康という目的のために味を犠牲にしているものが多い。
美味しいからとの理由で健康食品を食べることが少ないように、美味しいと言えど「健康食品の割に美味しい」というのがほとんどだ。

ユニクロも「安い割に高品質でダサくない」という大衆認知に「高機能」という付加価値をつけることで、イマイチのファッション性(食品でいう”美味しさ”)を補おうとしているように見える。

さて、私にとってこの高機能というのは結構魅力的なのだけれど、マスマーケットの反応はどうだろうか。

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Comments

“ユニクロと高機能” への6件のフィードバック

  1. GIZA45ってエジプト産じゃなかったっけ?以前、UGさんがユニクロの記事を書いたときに、ユニクロがGIZA45を使うということは知っていたのですが、ユニクロのそれはまだ見たことがありません。アクアスキュータムでシャツに使っているのは見たことがあります。ユニクロはよく低価格を実現しますよね。たいしたものだと思います。デザインがシンプルなのはユニクロの特徴なんでしょうね。意図していることなのでしょう。

  2. >masatoさん
    そうでした。インド綿でなくエジプト綿でした。訂正しておきます。
    超大量生産によるコストダウンも極まるんでしょうね。
    どんな生地でも使えてしまいそうです。

  3. 生地って、良い繊維を使っていても、
    編み方や織り方によって全く品質が違ってくるよね。
    だから、ユニクロの生地が高品質だとは、
    一概には言えないのではないかなぁ、と、
    個人的には思うところ。
    カシミアだって、かなり?なものだったしねぇ。

    ちなみに、
    私は、ユニクロの生地の肌触りが嫌い。

  4. いやぁ、一概に高品質と呼べる素材になってきてしまったよ。
    すくなくとも丸井ブランド、セレクトオリジナルクラスの品質は超えてきてると感じました。
    毎シーズンレベルアップしてるのもすごい。

  5. ユニクロのカシミヤってカシミヤ山羊の産毛だけを使ってるから薄くて暖かいんだって!百貨店なんかで高額で売ってるカシミヤは、カシミヤ山羊の良い所だけを使ってる訳じゃないから、分厚くて重い。それ考えたらユニクロってスゴいよね☆生産と販売が直結してるから、コスト削減できてるんだね〜

  6. >みい
    ユニクロのカシミヤ品質は調べていませんが、コストパフォーマンスはかなりのものだというのは、容易に想像できます。
    生産と販売の直結という理由以上に、莫大な生産のための大量購入のおかげであると思われます。

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