マンガ喫茶ではネットか寝るかしかしていなかったのだけど、今夜はご近所物語を読んだ。
以前書いたNANAのファッションと音楽についてでセックスシーンが出てくるとあったが、なるほど、こういうマンガか。
基本的にこの作者のデザインするファッションって似たり寄ったりだなぁ。完全にヴィヴィアンがルーツなのがよくわかる。
10時過ぎにマンガ喫茶を出て、博多駅東の都市高速インターまで5分くらい歩いた。
ヒッチハイク常習犯の友人こーへいの教え「乗る前にトイレとメシは済ましておけ」を守るため、近くのローソンでおにぎりとパンと紀文の豆乳を腹に入れた。
交通量は少なかったが、15分東京と書いたスケッチブックを掲げていると、私と同い年の息子を持つという男性が「途中までだけどいいかい?」と乗せてくれた。
建設業界の方で、営業職についてとか色々話した。
直方のPAで降ろしてもらって、次を探す。
ここでも15分ほど待つと、父と小学校5年生の息子が乗る車が止まり、乗せてくれた。
「どうして乗せてくれたんですか?」と訊くと「いや、暑そうだったから(笑)」
話をすると同業他社の食品部門の方だった。
「ヒッチハイクも気を使うやろ?黙っていたらあかんし」
「ええ、博多に行くときは倉敷から5時間乗った車があったんですが、さすがに最後の一時間は話題がなくなりました(笑)」
「ええよ、無理して話さんで」と言われたけれど、基本的に話すネタは一杯持っている。
30分ほどの乗車だったが楽しく話をさせてもらった。
新門司で別れる。
直方も15分の待ちで次が見つかった。
30歳父、25歳妻、5歳息子のファミリー。
息子さんは柚希(ゆずき)君という素敵な名前だ。
「(愛知の)一宮まで行くけど」という。長崎からの長旅だそうだ。
TOYOTAのWISHで、奥さんと息子さんは後部座席に座っているので助手席に座らせてもらった。
乗せてくれた理由は、奥さんが運転中にすぐ寝てしまうから、話し相手が欲しいという事が一因だそう。
この車では12時から20時半までの8時間半という旅で一番長い時間を過ごすこととなる。
ご主人は建設の現場監督をしている方で4日前に結婚したそうだ。奥さんは再婚で5歳のこどもは連れ子だという。
車中、仕事の話や互いの過去やネットの話と、本当にいろんな話をした。
このブログも紹介したし(すぐにFOMAで閲覧していた)、彼ら夫婦の性生活の書いているという自称・エロ日記も紹介して貰った(笑)
先ほど読ませてもらったが、知っている人のそういう話なので、こちらも恥ずかしくなってしまった。
一宮インター前の最後のSAである養老SAで記念写真を撮ってさよならを告げる。
お腹がすいたので養老ラーメンを食べた。なんとこれで、この旅行中6食もラーメンを食べたことになる!
もう暗くなってしまったのでスケッチブックも見にくいだろうし、次が見つかるだろうか?と不安を掲げながら、静岡沼津と書いて、SA出口のガソリンスタンド脇に立つ。
肌寒くなっていた。どうやら本日は、40日間続いた真夏日が止まった日らしい。
車の通行量は多かったが最長の40分待った。
田舎の関ヶ原町から浦和まで帰るという30半ばの男性が、給油列のところから「乗っていき~」と声をかけてくれた。
一人なので話し相手として誘ってくれたのだという。
なんとこの方も建設業界の方で『日本は土建屋の支える国なんだなぁ』と感じた。そりゃぁ自民党も強いわけだ。
この男性は私の仕事に興味を持ってくれたようで、医療、薬について随分話した。
後半は博多のラーメンスタジアムの話題からラーメンの話で盛り上がった。
ラーメンは世の男性の共通話題になり得るのかもしれない。
沼津インターまでの3時間の同行。
インター出口の側道に一時停止してもらい、徒歩で下りて行った。
互いの名前も連絡先も伝え合っていないのに、別れ際「それじゃまた!」と言ってくれたのが心に響いた。
料金所出口で家までの車を捕まえようとしたが、30分ほど経ってたら道路公団の職員が忠告に来て「歩けば良いじゃない」という。
「あんた2時間歩けってのかい!?そんな軽々しく歩けるのかい」と腹が立った。
敷地内は止めてくれというので、仕方なく離れたが、そこ以外では車を捕まえる場所は見当たらない。
結局家まで1時間半歩いた(途中走った)。
ヤツの名前と所属を聞いて、ここにさらしても良かったかもしれない。
家に着いたのは深夜3時前だった。
18切符のコピーで
「I=t人^2」旅の印象(Impression)は、時間(time)と出会った人々に比例する
というのがあるが、その通り。
旅で出会った人が一番の想い出だ。
自分を知らない人たちに、こうやって自分の人生を売り込んでみるというのはとても面白い。
自分探しの旅とほざいたが、中々に実りのある旅だった。
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