医療マンガの流行

最近特に医療マンガが流行のようです。基本的にどれも面白い。
私が読んでいるのだけでも「医龍」「Drコトー診療所」「ゴッドハンド輝」「K2(スーパードクターKの続編)」「N’sあおい」それと「ブラックジャックによろしく」と…6個もある!!

「N’sあおい」は看護士の話であるけれど、あとはみんな医師が主役の物語です。
基本的に医療マンガはヒューマニズムを売りとしていて、人の生き死にを扱うというわけで、容易に感動を作り易い、ある意味手堅いジャンルなのでしょう。
それに加え、空前の健康ブームであり、もしかすると自分の体(生命)にも関係ある事だとしたら、知的好奇心を満足させてくれます。(医療マンガは薀蓄満載ですから)


医療関係に就いている私としては「もっと専門用語だらけの会話だろ!(ex.ギネ←産婦人科の意)」とか「昇圧剤とか言わずに、薬の名称で言うだろ!?」とか色々突っ込むところも多いのだけれど、その辺は100歩譲りましょう。

手塚治虫の「ブラックジャック」から始まった医療マンガですが、あるひと作品を除いて共通点があって、それは「天才的な外科医の存在」なわけです。
もうこれ、
医療マンガの典型
天才的な内科医だとか、神経内科医だとか麻酔医だとかじゃ感動的は無いの?ってくらいに、外科医ばかりが脚光を浴びて。

ところが、唯一の例外。
ブラックジャックによろしくだけ天才医師は登場しない。
そこに登場するのはごく一般の医療技術を持った医者ばかり。

この作品は色んなところで「医療現場の内側を暴いた!」とそればかり強調されているのだけれど、
確かにその先鞭をつけた功績もあるでしょう。事実、医龍でもゴッドハンド輝でもそういったスキャンダラスな話題を取り入れたりし始めたし。

しかしやっぱりこのマンガの革新的なところは、神技的オペによる感動に頼らなかったところじゃないかなぁ、と思います。

ブラックジャックによろしく(8)は泣けます。確実に。
人の死で泣かせるのは安易に思えて好きじゃないのだけれど、これはまた違ったアプローチでの死の描写です。
泣いてコルチゾール(ストレスホルモン)を減らしたい人は必読→


Comments

“医療マンガの流行” への2件のフィードバック

  1. 天才的な麻酔医、医龍にでてますよ。
    医龍好きなんですよね。
    ゴッドハンド輝でも麻酔医について触れたとか。

    まぁただ天才的麻酔医や内科医でドラマ作るのはしんどいかも・・・。
    で、技術に目を向けないとなるとヒューマンドラマになるんですよね。

    ちなみにブラよろはあんまり・・・
    メジャーなものが嫌いな性格があるんで(笑)

  2. 医龍は女の子が可愛くてGoodです(笑)
    医龍も輝も天才麻酔医は出てきますね。
    ただどうしても主役になるのは天才メッサーばかりなのが…

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