ベースカラー

私は普段、黒い服を着ません。
「え?それじゃ何を着るの?」なんて思った人います?

ジョゼレヴィというデザイナーがいまして、前書いたように私がファッションに興味を持った頃に、彼は活躍していました。
(ちなみにディオールオムのエディスリマンはサンローランに抜擢される直前に彼の元で働いていてました)
彼は黒を使わないデザイナーでして、の代わりにを使います。


「黒は(コーディネートにおいて)安易な色だし、強い色だ。お洒落には色合わせの楽しみもあるだろう?僕はそれを提案したいんだ」と彼は語り、私はそれに感銘を受けてしまったんですね。
お洒落になりたいと思っていた時期でしたし、その訓練にもなると思いました。

それじゃ何色をベースカラーにしていたのかといいますと、ベージュ→グレー→ネイビーと凝る時期がありました。
ネイビーの時期には「ベージュもグレーもネイビーも持っているし、何色を買えばいいんだ?」と困った事もあり、その当時の友達にも「もうその辺の色はいいじゃない?」なんて言われたり…

その変遷の途中に「ファッションにおいてベースカラーとなりえる色が5色ある。黒、灰、紺、茶、ベージュだ」というのを永澤陽一のインタビューで知りました。
最近はカーキやモスグリーンもなりえるかもしれませんね。

オズワルドボーテングがミステイク?をやっている頃、ベースカラーとしてのダークパープル(ディープパープルと表現しちゃダメ?)を提唱して
いましたが失敗でした(笑)

もっとも今は黒も様々な表情を見せる事がわかっています。でもまだ手を染める気にはなりません。
それに、そんな「黒い服は着ない」こだわりって格好いいなんて思っています。

あなたは何色をベースカラーにしていますか?→


Comments

“ベースカラー” への4件のフィードバック

  1. ぷりまのアバター
    ぷりま

    ジョルジオアルマーニに言わせると、
    ミッドナイトブルーは、夜は黒よりも黒なんでしたっけ?
    色の表現や拘りも人によりけりだなぁ、と思います。

  2. ミッドナイトブルーはウインザー公が発案したそうです(アイテムスタディより)
    当時の染色技術による黒地は”夜間照明の下”緑がかって見え、却って濃紺の方が黒く見えた、との事。

  3. あやっちのアバター
    あやっち

    わたしも黒い服をあまり好みません。むしろ冠婚葬祭のときのみで充分?とまで思っていたりします。
    やっぱり世の中には様々な色があるし、それだけの無限の可能性が潜んでいて、それを洋服で楽しみたいって感じかな。
    黒はシンプルな色だけに、これほど色んな意味で難しい色はないんじゃないか?とは思うのですが、
    世の中をはべらしているのは「合わせやすい黒」「無難な黒」なんでしょうね。
    そして、「モノトーンが好き」=「モード」=「お洒落」という安直な考えには不満があります。

  4. 「モノトーンが好き」=「モード」
    この式が認知されているのは日常着における黒が、モードから生まれたからなのかな?と考察するのですが、どうでしょうか。
    しかも黒には、ダナキャランの黒、ヨウジの黒、ギャルソンの黒…人それぞれの黒があるようですね。
    黒って言っても染料によっても素材によっても変わりますし。
    ちょっと話がずれますが、ユニクロの赤というのは嫌いです。すこし暗い赤なんですよ。

コメントを残す