現在は休刊となってしまいましたが、MR(ミスターハイファッション)という素晴らしい雑誌がありました。
’81年秋冬創刊だそうで22年間の歴史があります。
私が読み始めたのは’97年の夏からなので、休刊になる’03年まで6年買い続けました。
当時ファッションに没頭していた私は、ある書店で見つけ、買い始めました。
1~2年くらい後、殆どの書店で見かけるようになりましたが、その頃は置いていない本屋も多かった気がします。
入手出来ている遥か以前のバックナンバーを見ると、それほど優れていると思える誌面ではありません。
表紙集をみるには’95年あたりからお洒落ガイド雑誌から、ファッションと個性との関係性についての雑誌へ変容しているようです。(’91年からだったようです)
おそらく、この頃に編集長が田口淑子さんに代わったのでないかと推定します。
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ファッションによって個性を浮かび上がらせる個人の特集。
思想を語らせるまで深く掘り下げたデザイナーのインタビュー。
流行とは異なる視点で最新の音楽・書籍・映画などをアカデミックに語るコラム。
とてもクールな写真。
ファショコン通信中枢一同、単行本化を切望するアイテムスタディ(歴史)。
数少ないメンズファッションショーの写真。
ブランド広告ではあるものの、美しくテーマの見える広告写真。
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読者を煽らず、軽薄さの欠片も無く世代を超えて読める雑誌でした。
蔵書として取っておくに相応しい唯一のメンズファッション誌であったと思われます。
私はこの雑誌で写真の魅力を知りました。
季刊→年5回→隔月刊となり「売れているんだな」と思っていた矢先の休刊。
復刊を待ちわびている人は沢山います。
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