当初はメンノン、チェックメイト(現在休刊)、ファインボーイズの3誌を読んでいて、この順にハイセンスだと思っていました。
これらの雑誌に載っている服があると知り、身を竦ませながら近所の丸井に入ったものの、とりあえずはその値段におののきつつ「こういうのがお洒落な服なの?」っていう状況です。
デザインされた服なんか「こんな変な服着れないよ」と思うわけです。
服の好みも決まって無いし、デザインや品質の良し悪しも分かりません。
それに、雑誌が情報源ですから、雑誌に載っているブランドが立派に見えました。載っていないのはバッタもんだって思いましたし。まさにマスメディアに踊らされる消費者(笑)
当時のメンノンに載っていないコムデギャルソンなんか、学校で友達が評価していても何がすごいの?って信用できません。雑誌が教師ですから。
アニエスB、APC、ポールスミスってのがすごい良いんでしょ?って
とにかくポールスミス=カリスマなのでそれにあやかるべく、安いRニューボールドの服を選び、高校の終わりに数着買うことが出来ました。
ポールスミスに関してはカリスマ☆→どこがスゴイの?→素晴らしい!と評価が変わって行くのですが、それはまた別の話。
雑誌を読むうち、デザイナーのインタビューに感銘を受けたりして、ファッションって面白いじゃんと思えるようになり、程なくブランドによるデザインの特徴なども判別できるようになって来ました。
半年経って大学に入る頃には、本屋で目に入ったファッション誌を片端から手に取り、隅々まで読むようになっていたので、すでにみんなより詳しい人間になっていました。
知識ばかりで持っている服も少なく、着こなしなんかもできていなかったのですが、周りからは「お洒落な人」と勘違いされるようになっていました。
なんと大学デビューですね(笑)
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