今日から新しい研修生が来た。アトリエの方は、サロンが一応終わり(土日はミラノだったらしい、スタッフ1名出張)。で、実際はコレクション・ファムの準備前に、まず夏冬品物の入れ替え・出荷の準備。
生産のための資材(ボタンやファスナー等)を工場に送ったり、少量生産のものは仕上がっているから、最終チェック。ボタンホールを開けに、そういう仕上げするブティックに持って行ったり。
今回来た研修生は、縫うのが得意。だからお互い作業がはかどる。が、一番問題なのが言語。彼女はオーストリア人でドイツ語がメイン、英語と少しのフランス語。アシスタントの人はドイツ語が喋れるけど‥私は無理。ベビーシッター先の子もドイツ語学校に行ってるけど、私は聞いても分からなかったなぁ、今頃になって教えてもらえばよかったとちょっと後悔。
研修生のお世話担当は、いつもの日本人スタッフ。研修生2人呼ばれて説明をするのは一応フランス語。でも彼女は理解していないよう‥。なので、研修生同士聞きやすいのもあって、私にチラチラと分からないよと視線を送ってくる。そこで、途中英語を使ったりとかする。
それなら‥、日本人同士でまず日本語で理解して英語にした方が訳し易いような‥(なのに仏語で会話)。私も英語とフランス語は割り切らないと話せない。聞くのは混ざっていても分かるんだけど‥。だからフランス語を聞きながら、英語も質問を受けるというのが一番辛い。
英語で統一したいけど、それまた語学が追いつかないし。英語で質問されても、フランス語が出てくる。特に専門用語、よく考えてみると日本語のカタカナ語と同じだったりするのに、出てこないの。
そういえば、去年初めての研修4日目で、コレクションのバックステージに居たとき、それまで1年間必死でフランス語で学校生活を送ってきた(実はクラスで日本人は私だけ)にもかかわらず、モデルのほとんどは外国人(フランス以外と言う意味)で、英語!フランス語の言語としてのマイナーさを思い知った記憶が‥(すこしガッカリしたんだ)。
ヨーロッパでは、数ヶ国語話せるのは当たり前。親戚がヨーロッパ何処でも居るので、そうなる。だからフランス語以外の他の言語が話せないと話したとき、意外な顔をされる。アジア人では中国語・韓国語くらいは分かるんじゃないの?という感覚らしい。また、ヨーロッパ人が、日本人と中国人が話し言葉では通じないのに、書き言葉(漢字)で理解するのを見ると、本当に不思議がる。
とにかく、新しい研修生とは英語で会話するように努力する予定。この頃日本人のスタッフが居るから、すっかりフランス語に気が抜けてる上に、英語となると‥、フランス語の低下が心配かも?
とりあえず、次回コレクション準備も進んでるらしく、モチーフな色調ど検討に入ってるらしい。あぁ、デザインやデッサン(ペン入れのみでもいいから)関わりたい。針からペンに‥。
そういえば、お遣いに行くときうちの事務所に来た女の子が居た(これまたお遣いで)。見た事ある顔に、聞いたことある名前。まさかと思って話しかけてみたら、うちの学校の卒業ショーでモデルをしてくれた子。しかも私の作品も着てくれた!お互いびっくり。パリはやっぱり狭い。
では。
パリコレでもバックステージは英語なんですねぇ。
昔はフランス人は英語を喋れても話さない、なんて逸話がありましたが、
今じゃそうもいかないようで・・・
とにかくバックステージで、フランス人モデルは少ないです。今はヨーロッパ中から来てるので‥。最近は日本人も見かけます。通訳を頼まれたりします。
街中はさすがにフランス語じゃないと‥とは言っても、bonjourの後に、困ったようにフランス語を話すそぶりでいると、大抵英語で話しかけてくれます。デパートだと英語、日本語で話しかけられます。(^-^;)
むしろ私が、英語で話しかけられてもフランス語で返します。意地悪ではないのです‥語学力の問題で(爆)。