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環境に優しい「エコレザー」の国際会議、23日から岡山で開催 ― 世界25カ国から専門家が集まり、環境問題などをテーマに発表 ―

NPO法人 日本皮革技術協会は、皮革産業に関わる環境問題や有効利用についての発表報告会「第10回 アジア国際皮革科学技術会議」を、「皮革産業の持続可能性戦略」をメインテーマに、11月23日(日)から26日(水)までの4日間、岡山市の岡山コンベンションセンターで開催します。
革のなめしや染色では、多くの化学薬品が用いられます。この会議は、各国が人と環境に優しい革づくりに向けた技術などを発表するもので、人の暮らしにとって欠かせない天然資材である革も、「エコロジー」の時代に入ってきています。
URL: http://www.aiclst2014.jp/jp/index.html
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■過去最大規模・世界25ヵ国が参加
主な参加予定国は日本・中国・台湾・インド・ベトナムなどのアジア諸国、イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・オランダなどのヨーロッパ諸国、米国・ブラジル・アルゼンチンなどの北南米諸国、スーダン・カメルーンなどのアフリカ諸国など過去最大の25カ国が参加します。
24日と25日には、日本や世界20ヵ国が、革新的な技術開発・環境問題・企業の社会的責任・廃棄物および副廃物の有効利用・コラーゲンの利用・皮革製品など多面的な視点から133を超える発表・報告を行います。

■期待される「日本エコレザー」の浸透
これらの発表でメインテーマになるのが、環境問題に対応する素材「エコレザー」です。
日本は、2006年に日本皮革技術協会(兵庫・姫路市)が中心となって「日本エコレザー」の基準値を策定、一般社団法人日本皮革産業連合会が認定事業を開始しています。
認定の基準は、(1)天然皮革である、(2)発がん性染料を使用していない、(3)有害化学物質を検査している、(4)臭気が基準値以下、(5)排水や廃棄物がきちんと管理された工場で作られている、(6)染色堅牢度(色落ち)が基準値以下、の6つ。
これらの条件をクリアした革、とその素材を使用した製品に対して日本エコレザーの認定をしています。
現在、認定されているのは522件(革306件、革製品216件)あり、日本エコレザー基準認定ラベルが付けられています。
エコレザーは消費者にとって安心・安全な優しい素材であり、生産者が見えるトレーサビリティシステムを整えていることで、市場での普及が期待されています。日本皮革技術協会では、製品化をさらに促すと同時に、消費者にむけたPRを通して、日本エコレザーの市場浸透を図っています。

<日本エコレザー基準認定ラベル>
表面:

裏面:

■開催概要
名称:第10回 アジア国際皮革科学技術会議
日時:2014年11月23日(日)~26日(水)
会場:岡山コンベンションセンター
   岡山県岡山市北区駅元町14-1

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