続いて糸の両先に針をつける作業。
前回までの作業では、糸の両先30センチを除いて
チャンを引いたので、糸の両先にはチャンが引かれてない
状態である。
まず、糸の先のしかるべきところにチャンを引く。
次に、糸の先を折る。
このとき、折れ曲がって重なった糸が、
本来の糸の太さよりも太くないギリギリのところで折るのがポイントとなる。
その折れ曲がった部分に針を刺すのだが、
糸は9本撚りなので、4:5、または3:6程度に
分けられるように刺すようにしなければならない。
その状態で針穴に糸を通す。
このとき、最初に折り曲げて重なった糸が細すぎると
強度が弱いので、すくい縫いの際に糸が切れやすくなってしまう。
逆に、太すぎると、すくい縫いの際に糸が通りにくく、
摩擦が生じて、また、糸が切れやすくなってしまう。
ギリギリのところで折るのがポイントと
言ったのはこれが理由である。
糸を通した状態は以下の通り。
(画像をクリックすると拡大します)
最後に針穴の付け根部分から、糸にロウを縫っていく。
片方が終わったらもう一方を同様に行う。
次に、すくい縫いをやるのだが、
また長くなってしまったので、次回に続く・・・。
つづきはこちら。
Guild of Crafts~靴作りVol.2-3~