YOHJI YAMAMOTO、2006SSコレクション。

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10月1日に、ファッション関係者っぽい人を沢山見かけつつ、
飛行機にてミラノからパリへ移動。
(グローブトロッター所有率がヤケに多いんですもん(笑))

パリコレがはじまる10月2日、パリにて、
YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト)、2006春夏コレクションに行ってきた。

会場は、セーヌ川の下、15区の端にあるIMPRIMERIE NATIONALE。
すなわち、国立印刷所である。


このブログの中でもよく出てくるのでご存知であろうが、
私はYOHJI YAMAMOTOが大好き。
今回のパリコレの中で、このコレクションのチケットだけは、
自分が個人的にお願いしてGETしたものなのだ。

しかも、いままで東京コレクションでは、毎シーズンいくつかの
ショーを見たことがあるものの、パリコレのショーは今回がはじめて。
…ということで、この日は、緊張とワクワク感でいっぱい。
(チケットの画像はこちら。最初からクシュクシュと加工されています。)

開始時間は20:30。
わくわくしすぎて他のことが手につかないので、
会場の様子でも観察しようと思って早めに行くと、会場の門の前には既に人がいる。
私も含め、黒い服の人ばかり(笑)

知り合いのスタッフの方を呼んで貰ったら、
「寒いので会場でお待ちいただけますよ・・」と、先に会場に入れて貰えた。
ちなみに、会場の様子はこんな感じ。
床には何も敷かれておらず、古い体育館を思わせる。


(画像をクリックすると拡大します)

女性スタッフも男性スタッフも全身ヨウジ。
見ているだけで、「あ!あれは、今期のヨウジのコートだ」とか、
「あれは、今期のタカハラヒロムの靴だ」と思い、
ヨウジの服を着こなす人を見ているだけでひとりワクワクする。

だんだんお客さんが入ってくると、もうそこはヨウジの世界。
去年の千鳥格子の服を着た人もいれば、今シーズン(秋冬)、
コレクションで着用されていたシフォンのカラードレスをまとった人、
Y’sのダイネーゼにテントのパンツ・・。
パリにこんなに黒い格好の人がいるんだ!?と驚きつつも、
パリの人はヨウジの服が似合うなあ・・と感心。

前のショーが遅れたのに伴い、
ヨウジのショーも、40分遅れで開始(よくあることですが)。
スタッフの方は謝っていたが、個人的には、かなり待ち時間が楽しかった。

そして、ショー開始。
音楽とともに、白いシャツに大きなリボンを着け、
デニムをまとったモデルが続々と歩いてくる。
シャツにつけられているリボンの太さはかなり太い。
デニムパンツは、裾をまくったスタイルや、デニムのつなぎ。

見とれているうちに、音楽がかわり、服は迷彩柄へ。
ヨウジが迷彩!?と驚いているうちに、迷彩柄のドレスが登場。
迷彩柄なのに、フリルのついたドレスをこんなにも美しく見せるなんて・・と、感動。

そして、音楽がまたかわる。
今度は静かなピアノ音とともに、
色違い(迷彩柄と黒)の服を着た2人組のモデルがランウェイを歩く。
そして、青のベルベット。
なんて奇麗な青なんだろう・・。

ため息をついている間もなく、ショーは進み、
続いて、山切りカットの切り込みを入れたような服が登場し、
さらには、太い紐を何十にも巻いたドレスやつなぎが登場。
前から見た写真と後からでは全く異なる表情をしており、ドキドキする。


(↑横から見た写真)

(↑後から見た写真)

そして!!
純白のウェディングドレスを着たモデルが登場。

手にはブーケを持っているが、ブーケも紐(縄)でできている。

【これから結婚しようとする花嫁が
紐でガンジガラメであることを示唆しているのだろうか?】と思いつつも、
その生地の光沢と、紐を芯にして作ったようなスカートの膨らみ、
スカートのドレープに見とれる。
同時に、会場全体がなんとも言えない雰囲気になる。

これでフィナーレかと思いきや、次のモデルが登場。

んん?

恐竜??

モデルは歩く途中で立ち止まり、観客の方を見、また歩きはじめる。
歩く時に床を引きずる音と、服の動きに自分が奪われるよう。
鳥肌が立ってくる。

そして、会場全体から湧き上がる大きな拍手。
私も、耀司さんの耳に拍手の音が届けとばかりに、激しく拍手。
耀司さんはニッコリ。いつ見ても、やっぱり仙人のようです。

ちなみに、フィナーレに出てきた耀司さんはこちら。

正面のカメラからフラッシュを浴びすぎて、
斜めから撮った写真は真っ白っけです(笑)

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5件のコメント

  1. これは本当に羨ましいです。
    伝聞ですが、フランスでクリエイティブなお仕事をするなら、人とあう時はyohjiに限る、そうで。
    覚えがめでたく、話が弾むらしいです。

  2. こんにちはーおかえりなさいませです!
    ヨーロッパレポート、楽しく読ませていただいてます。
    やこ。さんの文章が、いつもよりも断然テンションが高い感じ(?)で、
    本当に、どれをとっても素晴らしい体験だったというのが伝わってきて、羨ましい限りです!

    ヨウジのショー、写真で見るだけでもとってもステキなのに、これを皆様は生で見たのですねー!
    その上、モデルもフロントローもゴージャスだし、もう、いいなーとしか言いようがないです。笑
    それにしてもヨウジで迷彩なんて、とっても新鮮ですね〜
    フェンスみたいなメイクだったのも、それでですかねー?

    長くなりましたが、これからもレポート楽しみにしています!

  3. こんにちは
    ここ数ヶ月読んでいます。

    コレクションの臨場感伝わるかんじがいいですね。

    〜風を嫌うとは昔のヨージの弁ですが、迷彩もヨージの迷彩になっているのでしょう。

    なぜか、今回のコレクション内容を知ったときのだめカンタービレがうかんだのですが…(笑)
    アディに関しては、俺はヨージのよりステラのアディが好きかな、あまり着てる女はみないけど(笑)

    それではまた

  4. 皆様、コメントありがとうございます。
    コメント頂くと、元気が出ます。

    >ひっぽさん
    今回、旅行が長かったので、ヨウジの服はあまり持っていけませんでした。
    次回は是非、アトリエまわりを全身ヨウジで挑みたいと思います(笑)

    >ABさん
    いつも読んでいただいてありがとうございます!
    ヨウジのショーは本当に素晴らしかったですよ~。

    後日、ギャスパーのバックステージの様子をレポする予定ですが、
    こちらも別の意味で大興奮です。

    >山さん
    コメントありがとうございます。
    のだめカンタービレ、よくUGも書いてますが、
    私読んだことがないのですよ~。
    今度、是非読んでみたいと思います。

  5. >やこさん

    UGさんの方も読んでますよ、同時期くらいから、俺の話を聞けノリは嫌いじゃないんで…今期のコレットの打ち出しはモノトーンだったとか
    ヨージが好きならアンもいけそうですね

    それではまた

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