Guild of Crafts~靴作りVol.3-1~

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Guild of Craftsのプライマリーコース(全4回)第3日目。

今日はヒール積み上げを行う。

講座をはじめるにあたり、前回すくい縫いして付けたウェルトに、
アウトソールが出し縫いされて、準備されていた。


アウトソールの裏側は以下の通り。


(画像をクリックすると拡大します。以下同様)

アウトソールに、ドブを起こした後にだし縫いをしているので、
アウトソールからは、縫い目が見えないようになっている。

表側は以下の通り。

ウェルトとアッパーを出し縫いした白い糸が見えるだろう。

まず、アウトソールは銀面(革の表に近い面)でツルツルしているので、
ガラスで銀面の表面を削り、
後でつけるのりがソールに染み込みやすいようにする。

アウトソールには、予めヒールを積み上げるべき部分に線が引いてあるので、
その部分よりも少しつま先よりのところまでのかかと部分を削る。
これは、最終的にはアウトソールの銀面全てを削ることになるのだが、
ヒールを積み上げた後に削る部分は、
ヒール自体が邪魔をするので、
ヒールより少しだけつま先よりの部分は予め削っておいた方が後が楽だからである。

削っている様子は以下の通り。
ガラスでも意外と削れるもんである。

次に、ヒールを積み上げる。
ヒール積み上げに用いるパーツは以下の通り。

写真にある、「化」と書いてあるパーツがトップリフトであり、
一番最後に積み上げるものである。
それ以外のパーツは「リフト」と呼ばれる、
トップリフトを乗せるまでに積み上げるものである。
写真では、左右のパーツ(トップリフト各1枚、リフト各3枚)が
重ねて置かれている。

まず、先ほどガラスで削った部分とリフトの接着面部分にのりを付け、
ヒールを積み上げるべき部分の目印の線を目安に、
リフトを1つ、かかとにのり付けする。

のり付けした様子は以下の通り。

リフトはかかとよりも小さ過ぎては全く意味がないので、
そのようなことがないように、かかとよりもかなり大きめに作られている。
そのため、かかとよりもリフトがかなり出っ張っているのが
写真でおわかりいただけるであろう。

次に、上記の出っ張り部分を包丁で削って、
ヒールの形をある程度整える。
ヒールを全て積み上げた後、
木やすりで削って最終的な仕上げをするので、
この段階では、大まかに形を整えておく。

包丁で削っている様子は以下の通り。

写真で見ても、包丁が手にあたっているのがわかると思うが、
実際手に刺さりまくって、手は傷だらけになってしまった。
白魚のような手も、もはや跡形もない。

そして、リフトを乗せる前のかかとは全体的に丸みを帯びているので、
2枚目のリフトを積み上げる前に、
1枚目のリフトを、なるべく水平に近い状態になるまで木やすりで削る。
そうすることにより、ヒール全体が平らになるので、
靴を履いたときに安定するのである。

木やすりで削っている様子は以下の通り。

木やすりは上下両方とも削れるようになっているので、
持ち手の方のボコボコが手にあたって痛い上に、
なかなか平らに削れず、
講師に「これでどうでしょうか?」と威勢よく何度聞いても、
まだここが盛り上がってますねー」と
蹴散らされ、何回も削り直す羽目になってしまった。

次に、2枚目のリフトを積むのだが、
記事が長くなりすぎたので、次回に続く・・・。

つづきはこちら。
Guild of Crafts~靴作りVol.3-2~

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