続いてトップリフト(接地面にくるパーツ)までを積み上げる作業。
2枚目のリフトは1枚目とは異なり、
つま先に近い部分の方が薄くなっている。
靴はつま先からかかとにかけて緩やかに高くなる作りになっているので、
ヒール全体を接地させるためには、
ヒール自体を斜めにする必要があるからである。
2枚目のリフトの写真は以下の通り。
(画像をクリックすると拡大します。以下同様)
まず、既に積み上げた1枚目のリフトを目安に、
2枚目のリフトをかかとにのり付けする。
この時、2枚目のリフトは1枚目のリフトよりも、
つま先寄りに少し出っ張らせるのがポイントである。
何故なら、ヒール全体がつま先寄りに緩やかに傾斜している方が、
人間の目にはヒールが垂直に近い状態であるように見えるからである。
2枚目のリフトをのり付けした様子は以下の通り。
そして、2枚目のリフトも1枚目と同様に少し大きめに作られているので、
包丁で削って形を整える。
(そしてまた手に傷が!!)
削り終わったら、またもや1枚目と同様、木やすりで削る。
3枚目のリフトはトップリフトの直下にあたるパーツであり、
なるべく削りたくないので、
2枚目のリフトの段階で完全に水平の状態にしなければならない。
さらに、3枚目のリフトをのり付けする。
これも2枚目のリフトよりもつま先寄りに少し出っ張らせる。
のり付けしたら、他のリフト同様、包丁で削って形を整える。
ここで、3枚目のリフトがなかなか削れず、
すかさず講師に「力尽きまして、もう削れません」とヘルプを
出してしまった。
ちなみに、「力尽きました」なんていう台詞は、
他の生徒は誰一人として言ってなかった。
みんな偉いもんである。
ところが、講師がそのリフトを削ってみたところ、
「これは・・・かたいですねー」とのこと。
実は、リフトによって革のかたさが違っていて、
運悪くえらくかたいリフトを付けてしまったようである。
そういうことなら、私の力が尽きるのもしょうがない。
次に、のり付けした3枚のリフトを、
釘でかかと部分に固定する作業をするのだが、
また長くなってしまったので、次回に続く・・・。