フセイン・チャラヤン展@MOT

本日から始まった、フセインチャラヤンの個展へ行ってきました。
フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅
6/20まで東京現代美術館にて

15時からのアーティストトークを聴講しに行くつもりでしたが、出発でまごまごしていた上、乗換えを間違えてしまい、到着時には満員だと言われました。
30分前には満員になったみたいですね。
さて、どんな内容だったのかしら。

仕方ないので、展示を鑑賞。

率直な話、服の展示数少ない!!
って思いました。

だってファッション作品実物が30点くらいしかないんですよ!
そりゃないわ。
アルマーニ展での吐き気がするほどの大量展示も困りましたが、1200円するファッションデザイナー個展で30点とは!
しかも実物のうち2作品、2008 S/S Reedings、2007 A/W Air Borneは、2007年にここMOTのSPACE FOR YOUR FUTUREで展示されたものですから(しかも見たし)、なおさらお得感がない。

それでも、見終わるのに1時間半かかりました。
理由は
映像作品が7点あって、それで時間が取られてしまうんです。
うち2つはコレクションのショー映像。
チャラヤンを代表するコレクションである
2000 A/W After Words 家具を着るコレクション
2007 S/S 111 One Hundred and Eleven 機械仕掛けで作動する服
この2つは確かに見ていて感動するコレクションでしたが、個展で服も無く、コレクション動画をそのまま見せられてもねぇ。
After Wordsはコレクションステージを再現して、着る前の家具(服?)が置かれていましたが。

2004 S/S 束の間の瞑想 Temporal Meditations
コレクションのイメージ映像で、服を見るには貧相なもの。

2003 場から旅路へ Place to Passage
2004 麻酔 Andesthetics
2005 不在の存在 Absent Presence
は服のプレゼンテーションじゃない映像作品。(だからS/SともA/Wともシーズンが付いていない)
ファッション、衣服を見たい人は飛ばしていいと思います。
「不在の存在」は衣服に付着した人体の老廃物をDNA解析して、着用者のアイデンティティ(人種だとか)を推察し、着用者と比較するという映像作品。
これはまあコンセプトは面白いと思いました。
「2003 場から旅路へ」はよくわかんないフューチャリスティックな映像。「2004 麻酔」はまるで意味のわからない映像でした。
(シングルディスプレイの映像作品なら、美術館じゃなくたって、見られるじゃんね…)

多分この展示企画は、フセインチャラヤンのファッション作品を紹介するものでなく、フセインチャラヤンの作品を展示し、彼のアーティスト性を紹介するものなんだと思います。

ファッションはアートであるか?とはよく議論されますが、個人的な意見ではファッションはアートでなく、アートの表現手法としてファッションがあると思います。

この展示を鑑賞していると、彼はファッションデザイナーというよりアーティストであり、ファッションという媒体を利用して表現をしているのだと理解しました。
例えばコズミックワンダーなんかもそっちの部類だと思います。

あぁ、そりゃビジネスとして失敗するわ…と思いました。
一度は経営難からブランドをストップしましたが、創作性を応援したい人が現れて、デザイナーとして復活しました。
パトロン無しではやっていけないなんて、やっぱりアートの人だ。

2000 A/W After Wordsのコレクションが彼のベストコレクションだと思います。
クリエーションとしてもウェアラブルな商品としても絶妙なバランス。
ミトン型ポケットのムートンコートはやっぱり今でも素敵。復刻しないかな。(しかもメンズで。今なら買える)
こういうバランスでやり続けていられたならば、ビジネスもうまくいったでしょうね。

こちらのブログでおおよそがわかります。
弐代目・青い日記帳 「フセイン・チャラヤン」

-PR-

「水尾」純米吟醸 720ml 1,627 円
「水尾」特別純米酒 金紋錦仕込 720ml 1,417 円
鮮烈な香りでシャープな旨みのある日本酒です。今イチオシ。
伊勢丹でも取り扱いが始まりました。
本醸造だと少し重く、大吟醸だと味がクリアすぎ。
特別純米と純米吟醸がオススメです。


Comments

“フセイン・チャラヤン展@MOT” への2件のフィードバック

  1. 東京都現代美術館

    今日は午前中は仕事してたのですが、午後は東京都現代美術館に行きました。
    もちろん一人で。

    昨日のブログでも書きましたが、目的はこれ。

    「フセイン・チャラヤン- ファッショ…

  2. 「フセイン・チャラヤン」

    東京都現代美術館で開催される
    「フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」展のプレス内覧会にお邪魔して来ました。

    フセイン・チャラヤン…

コメントを残す