アントワープのデザイナー

アントワープ6から始まった、アントワープ出身デザイナーだが、現在活躍しているのはどれだけいることだろう?

アントワープ出身者の一覧はこちら
(ぷりまさん、更新しましょうね)

一世風靡したアントワープ6。
現在はマルジェラ、アン、ドリスしかトップに残っていない。
ブームになったウォルター、ビッケンバーグは縮小してしまったし、ダークヴァンセーヌは実質デザイン活動をしていない。

同様に一旦活躍したものの下火になってしまったデザイナー。
ステファン・シュナイダー
リーヴ・ヴァン・ゴープ
ウィム・ニールス (ウィムの服はこちら)
それぞれに特徴的な服を作っていて、ステファンもウィムも個人的には好きなのだが、残念ながら人気は落ちた。


アントワープのデザイナーは確かに技術もあるし、とてもオリジナリティのある服を作る。
しかしそれが飽きられたとき、時代の空気に合わなくなったときの末路は悲惨だ。時代に合わせることができない。
個人の作品投影を目標とされた王立アカデミーの教育方針に、ビジネス教育は無いと聞く。
ビジネス面がとても弱い。
それが良くも悪くもアントワープのデザイナーの特徴だ。

近年ビッケンバーグがサッカーをモチーフにしたアイコンを作って、ポピュラリティを目指したが、それも失敗に終った。
(ビッケンバーグの服はこちら)

個性的な服を作るだけの芸術家志望では、やり続けていけないのがアパレル業界である。
日本の専門学校での服作り教育や、ビジネス傾倒ではダメだし、アントワープ流でも難がある。

あるいはデザイナーというのは、学校で学んでなるものか?という疑問も残る。

日本人でアントワープを卒業した、福薗英貴のWHEREABOUTS、三木勘也のKOSMETIQUE LABELがビジネス的にもデザイン的にも、うまいところへ落とし込んでいけそうな予感。
さて、どうなることか。


Comments

“アントワープのデザイナー” への7件のフィードバック

  1. お初です。
    お久しぶりの更新ですね!こちらで勉強させていただいてます。私、学生で、ビジネスを学んでいる身とそて、日本人の方のこれからは楽しみです!もちろんファッションも!

  2. >e-ko
    はい、最近更新できていませんm(_ _)m
    専門学校で授業があることからも、日本人にはファッションはビジネスであるという意識が比較的強くあると思っています。
    クリエイティヴだけで売れるという時代は、もう過ぎてしまったようですので、これからはそこの能力も同等に必要とされてくると思います。

  3. はじめまして
    興味深いご意見ですね。
    僕は今はアントワープ派と一言ではくくれなくなって来ていると思います。ドリスとかディーゼル傘下の現在のマルジェラ、クリスヴァンアッシュ、ハイダーアッカーマン、AF、ヴェロニク、ワイナンツといったカラーをひとまとめには出来ないと思います。
    それに結構ビジネスでもうまくやってます。時代に合わせることができないという意見はとても面白いですね。デザイナーはいろいろいて良いと思いますが、もし時代に合わせることを考えているデザイナーばかりになったら、僕はそれこそコレクションが面白みに欠けてしまうと思います。今の多くのメゾンに代表されるような時代の求めるものを中心に行われるコレクションにはバイヤーやクリティックも物足りなさを感じているのが現状だと思います。
    パリにはビジネスだけでなくクリエーションの重要性を感じているバイヤーがまだまだいます。東京がこれから伸びて行く為にはそのような視線がバイヤーやまた個人に生まれなくてはならないのではと私個人は感じています。ビジネスが出来ていなくても00年辺りのマックイーンは賞賛に値するし、その頃のチャラヤンもとても素敵でした。
    私はこれからもクリエーションに真っ向から向かって行くデザイナーに期待してます。でも賢く数字を稼ぐデザイナーもまた尊敬にはあたいしますよね。
    洋服が好きな個人がプレスの言葉を鵜呑みにする事なく、個人のテイストを大切に色んな角度からアパレルを見るときにまた違うデザイナーの一面をかいま見る事もあると思います

  4. >O
    時代に合わせるデザイナーばかりはだしかに退屈ですね。
    日本では、クリエーション重視じゃ食っていけない、ビジネス面強化を考えないといけません。
    それはモードが若者の流行服でしかないことに起因していると思います。
    またそれであるがゆえに世界で通用しないのではないかとも思います。

    パリでは若者でなく、中年の女性がクリエーティヴなモード服を買うと聞きます。
    日本の若手デザイナーにも世界で通じるクリエーティヴィティを身につけてもらうためには、海外デビュー、日本逆輸入というカタチもありじゃないかと思っています。

  5. 南のケンのアバター
    南のケン

    世界でも日本の若者が一番ファッションにお金を使うと聞きますが、109が代表するようなリアルクローズ、2週間もしたら流行りが変わる服、プロは必要無いとゆわれファッションに興味のある素人がデザインした服が店頭に並ばれては日本のファッション業界は進歩しないと思う。だからこそアントワープは目指すべきところであっていいと思う。将来的に売れるか売れないかは時代が決めるとして、技術力があることがこれからの日本のファッション業界には必要不可欠だと思うから。

  6. マルジェラはアントワープ6ではないので訂正しておきます。
    正確にはマリナ・イーです。

  7. yamamotoのアバター
    yamamoto

    マリナ・イーさんが引退したからマルジェラがアントワープ6になったので間違いではないと思いますよ。

コメントを残す