大変長らく放置していました。
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ファッションの表現手法として、トランスボーダー(越境)と対極にあるもののMIXがある。
女性にマスキュリンなものを。
男性にフェミニンなものを。
重い素材でも軽く仕上げる。
軽い素材を重ねて豊かに。
寒い季節でも軽やかな着こなしを。
……
あるものを、そのままそれらしく仕上げても、そこに驚きを生むことは容易でない。
また、全く異なる解釈をするのも難儀なことだ。
ある意味簡単なことは、その存在を逆転させること。
また、逆のものとぶつけて、融合を試みること。
例えばジュンヤワタナベのデニム地のドレス(→コレクションフォト)。
ワークウェアの素材である硬みのあるデニムを、対極にあるドレスへと転換させてみせた。
ルシアンペラフィネのカシミアセーター。
あの上品素材の極みであるカシミアに、アイロニカルなモチーフを載せた。
この発想を使っていけば、多くの新しいデザインを生み出せる。
神聖なものであるウエディングドレスに、ドクロの刺繍をすることも新しいことであるし、デニムでショールカラーのタキシードを仕立てても面白い。
シルク地のパーカーなんて見た事が無いし、タイダイ染めのプリーツドブザムシャツなんて面白いではないか。
この発想を日常のお洒落に目を向けてみると、
テイラードジャケットにジーンズ。
タイトなトップスにルーズなパンツ。
Gジャンに甘いスカート。
そういう既存のテクニックが浮き出てくる。
甘いフェイスに辛口の服、ワイルドな男の端正な服。
そういう考えでお洒落を楽しむのは、基礎テクニックであるといえる。
創造に迷ったとき、お洒落に困ったときは、逆のものをぶつけるという方法はとても有用なのである。
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