10/9 COSMIC WONDER ショー会場見学
ASKI KATASKI アトリエ訪問
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日曜日。
本日の予定はASKI KATASKIのアトリエにお邪魔することだけ。
13時半にぷりまさんと合流するまでは一人で過ごす。
昨年知り合いに勧められたものの、時間が作れず行けなかった自然史博物館へ行ってみることにする。
幸いホテルから遠くない。1キロ強なので写真を撮りながら歩く。
パリ第六大学沿いの道。
日本信じられない鬼縦列駐車。
(モノクロの方が雰囲気出た)
自然史博物館には、膨大な数の動物の模型が、進化の歴史を表すように展示してある。
半日掛けて見る量だと思った。一人で行くより、連れがいた方がいいかもね。なんとなくそう思う。
のんびり待ち合わせのポンピドゥセンターへ向かう。
途中の中華料理屋で昼ごはんを食べ、サンルイ島でチョコを購入。
訪問時間の30分前にぷりまさんたちと待ち合わせ。
念のためアトリエの場所を確認しにいく。
ぷりまさんが「COSMIC WONDERのショーもこのそばなんだよ」と言うので、それを観に会場へ足を向ける。
服やモデルはいないけれど、会場だけはそのままにしてあって、見学できるそうなのだ。
会場には昨年食事をご一緒した営業の方がいらっしゃった。
一瞬こっちが誰かわからなかったようだけれど、想い出していただく。
「去年は有給休暇が取れたんですけど、今年はNGが出たんで、退職願を出してきたんですよ」と笑いながら話すと
「えっ…!!」と目を点にして驚き、一歩後ずさる。
「そんな。引かないで下さいよ!!」というと、また一歩後ずさり(笑)
ついでにやこさんも「私も辞めたんです」だなんて言うもんだから、また後ずさってました。
ショーの解説はやこさんの記事に任せるとして、空の会場の動画をご紹介。
<%media(2005paris 212.avi|COSMIC WONDER)%>
今期のテーマは「マジックビレッジ(桃源郷)」ということで、3シーズン継続しているそうだ。
この会場の石像と岩は日本から空輸したらしく、結構な出費だったらしい。
そしてASKI KATASKIのショールーム兼アトリエ兼住居へ。
3人揃って扉の開け方が分からず、電話で連絡して内側から開けてもらうというオハズカシイ失態…
中にはエルメスとマルジェラの元にいたというパターンナーの女性と、ネコという名の愛猫がいます。
ネコが普通に部屋の中を動き回っているので、人に馴れているのかと撫でたら、かじられそうになりました(笑)
デザイナーの牧野勝弘さんは昭和52年生まれなので、私より1歳年上。
自己紹介をすると、なんとこのブログを読んだことがあるらしく「昨年も来られていましたよね」との言葉。
びっくりしました。
元々ぷりまさんがファショコン通信の管理人であるとメールを送ったところ「BBSを拝見したことがあります」というので、今回の取材をさせていただくことになったのだが、まさかこのブログも読んだことがあるとは、本当に驚いた。
作品を見せていただくことになったが、そこにあった20着ほどだろうか、なんと全てを1点1点説明してくださるという。
味の出たレザーがいい
古い小さな鍵を使ったボタン。カワイイ。
古レースの短冊を糸で結び合わせて作ったトップス。繊細なつくりに見えるが、意外に頑丈なのだそうだ。
お話をしていると、ものづくりが本当に楽しくて仕方ないとおっしゃるのがよくわかり、全ての作品に語りたい思い入れがあるのだと実感する。
注文が入っても、商品は全てここで自分達が作るそうなのだ。
ASKIKATASKIのデザインの特徴は、経年変化した古布の味わいを利用した、暖かい服。
生地はアンティーク市で探してきて、量産のできる量が確保できれば、作品を作るのだという。
作り方としてはデザイン画を描くことももちろんあるし、布地からインスパイアされることもあるそう。
取材中は、我々の洋服マニアぶりを笑われながらも、業界人では表れない素直な反応を喜ばれ、あらゆる質問に丁寧に答えてくださった。
なんだか、お兄さんって感じです(笑)
ふと「街でご自分の作品を着ている人を見かけたことがありますか?」と訊ねると「まだ無いんです。でも取引先の方が着てきてくれたことがあって…感動しました!」とのこと。
こうやって自分がデザインして、尚且つ自分で作った服が愛用されているのは、感極まるほど嬉しいに違いない。
フレーバーティーをいただき、過去の作品集を見せてもらった後、多大な感謝をしておいとまする。
願わくば、ぜひまた来たいと思う。
その後日曜なので、蚤の市を見に行く。
Ledru Rollin(ルドリュロラン)駅から7,8分くらい歩く。
ガレージ内で行われており、入場料が2ユーロ。
古いレコードや古着、古靴などが沢山ある。
しかし、めぼしいものも無く、ぷりまさんもやこさんも何も買わず。
私も買うものが無いと思っていたところ、幼児向けの革靴を発見!!
バーガンディ色のアンクルブーツ。すごく可愛いんです。
ソールもレザー貼りで、踵と指の付け根部分には滑り止めも付いている。
おそらくセメント製法ではあるものの、実に本格的です。
日本では見た事ありません。
靴文化を感じました。
仲良しの方が近々出産されるので、この靴をお土産に買うことにしました。
「こういうとこって値段交渉も楽しむんだよな」と思い「Can you discount?please!」と言ってみたが「これは元は随分高いんだよ!!だから2ユーロしかまけられないね」というような答。
ねばって「5ユーロ負けてよ」というもののNO。
まぁいいやと、その2ユーロ引きで買いました。
その後さぼてんさんも合流し、近くでお茶して、ふらふらノートルダム寺院まで散歩してから解散。
帰りにホテルの近所でブドウを買って帰りました。
ちっちゃいブドウなのに、種が入っているので食べにくかった…
味はよかったけどね。
ところで、このホテルは毎日のルームクリーニングがない。
もちろんシーツもそのまま。
下手に滞在中の部屋をいじられたくないし、ベッドメイク代として毎日1ユーロのチップを置くのもムダだし、私にとっては不満無いホテルです。
p.s.>tsucaさんのお望みのことは、今回も長くなって書けませんでした…
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