ちりばめられたSweet Pain~ハチミツとクローバー~

BOOKLOG始めました。

ハチミツとクローバー
ハチミツとクローバー

あれよあれよと人気が出てアニメ化までされてしまったのである。
このマンガを知ったのは、まだ4巻が出たばかりの頃だったろうか。
大学の後輩2人が訪ねてきた折「ハチミツとクローバーってマンガを読んでいると、UGとかぶるキャラがいるんだよ」と言うのだ。
その後本屋に行ったがまだ知名度も無く、すぐには見つからなかった。
数週間後名古屋の本屋で発見。
一読して「俺に似ているって真山先輩?」と後輩に訊くと「違います、森田先輩ですよ」との答え。
おいおい、森田先輩かよ…


このマンガは美大生(武蔵野美大が舞台だとか)の恋の話である。そして彼らの精神的成長も描いている。
思春期を過ぎて青春期のはずの年代であるのに、彼らはまだ思春期を引き摺っている。

片想いの恋があちこちに転がり、ところどころの回の最後に、ポエティックで切ないモノローグが狂おしく配置される。
実らない恋を描き続けられ、その度に私達は、大人になって振り返るスウィートペインを刺激される。
(まるで作中で野宮が真山を見て、青臭さを感じるように)
きっと、このマンガを読んで感じることは、高校生と私では違うことだろう。

作者の「ストーリーからの逃げで笑いを書いている」という発言を超越して、スマッシュでキメられる爆笑ギャグは、間違いなくこの作品の醍醐味となっている。
6巻での似顔パンのくだりでは、大爆笑を禁じえなかった。

ここでハチクロのファッション分析。
・2巻P134:チャプター15の扉絵。はぐみの着ている服はmina perhonenになかったっけ?
・3巻P37:はぐみお気に入りの空模様バッグ。これに似ています。いや、厳密には似てないけれどこのバッグのマニアッカーズデザインさんも高崎だし、竹本君も高崎だし羽海野チカと知り合いなんじゃなかろうか?
今度マニアッカーズの人に会ったら訊いてみよう。
・4巻P5:竹本君のシャツ。これもmina perhonenのジェリービーンズプリントじゃないかな?もしくはツモリチサト?

さて、似ていると言われた森田先輩であるが、言葉で表すと「神出鬼没、破天荒、異才の持ち主」である。
どうやらありがたいことに、後輩の彼らにはそう映っているらし
い。

甘い痛みを思い出しましたか?→


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