ちょっと反抗してみた。
1月に新製品が導入されて、3月末までに一チームの人数×3件の新規採用を取ってきたチームには、一人1万円の報奨金。
さらに全社で10位以内になったチームにはプラス3万円、40位以内は2万円、60位以内は1万円の追加賞金が出る営業コンクールがあった。
それまで会社のコンクール報奨は食事代というのばかりだったので、あまり乗り気でなかったのだけれど、今回は現金というので俄然気合が入った。
うちのチームは5人なので15件が最低限の目標だ。
ただしリーダーは担当施設が少ないなどの理由から、採用はほぼ無理なので、実質4人で15件を取る必要がある。
ひとり4件なんて、何年も担当しているんだしカオで取れるだろう。
あとはうまく製品PRをすればそれ以上稼げるだろうと目論んでいた。
ところが全社的に中々伸びていかない。
製品として特徴はあるものの、圧倒的なシェアを誇る製品がある上に、その系統の競合製品はゴマンとあるので「~の系統の製品なんですが」といったとたんに「その系統は間に合っているよ」とか「こっちが売りたいくらいだよ」とけんもほろろ。
そんな中、私が10件、他の先輩が4件、2件、2件の18件となり、12位になった。
でもあと2件で10位に入れた。
10位以内に入ろうと、最後に猛スパートをかけた。
しかし一人の先輩は「ごめん、あんまやってなかった」と、さらり。
正直言って、この成績は私のおかげだ。
それでタナボタ3万円。
「あんまやっていなかった」という先輩と、何も出来なかったし、何もしなかったリーダーが「やった!」と単純に喜んで3万円を受け取るのが、なんかおかしい。
今日、その賞金が手渡しで支給された。
3万円を貰ったあと、営業サポートの女性2人のところへ行って、
「いつもサポートしてくれてありがとう。3人で分けよう」と他の営業に見つからないように1万円ずつ渡した。
「え?いいよ、いいよ」と驚いていたけれども、受け取ってくれた。
営業は頑張ったらその分報いがあるけれど、彼女たちはそれが無い。
もちろんお金が貰えるから頑張ったのだけれど、金額の大小は問題じゃない。
私が頑張って10件取れて12位に入れたという事実と、賞金を獲得できたということで充分だ。
1万円も3万円も関係ない。だからサポートしてくれている彼女たちにも還元してあげたかった。
何もせずに、3万円貰って「やった!」と喜んでいる厚顔な先輩に対する皮肉でもある。
偽善と言われたらそれまででも、そういうカッコつけをしてみたかった。
じゃあ私にも!ってねだる人にはあげないよw
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