ブランド企業に勤めたい!?

ファショコン通信にも、アパレル業界に勤めたいという学生が多く訪れる。
そういう方には坂口昌章さんのこの記事を読んでいただきたい。
(坂口さんとは、桐生地場産センターのHPを作っておられる方と一緒に仕事をしていた関係で、一度講演を拝聴した事があります)

ルイヴィトンが好きだからルイヴィトンで働きたい!というのは、完全なルイヴィトンのイメージ戦略にはまっている証拠である。
「ルイヴィトンで働いているんだ」と聞いて「すごいじゃん!」となる我々も然り。


ルイヴィトンだからといって業務内容が華やかなわけでも、優秀な社会人であることを保障されているわけでもなんでもない。
ルイヴィトンで働きたいって、要はそのイメージを背負いたいわけでしょう?

エイネット(ズッカ・ツモリの会社)に勤めていた知人がいて、その人は田舎の洋服屋に再就職した。
企業の規模が下がったことについて聞いたことがあるが「大きな会社で与えられた仕事をこなしつつ、上を狙うのもいいけれど、今のような小さな会社で、経営やバイイングに口出し出来ることは魅力的だよ」と答えていた。

就業と就職と、就社はみんな異なっているのに、日本の就職活動は、大抵が就社意識の強い就職だ。

かく言う私は、アパレルには興味あったが、その業界でやりたいことが見つからなかったためMRという「就職」をした。
今でもアパレルに興味は持っているが(就業)、相変わらずアパレルでやりたい事(就職)というのは見つかっていない。


Comments

“ブランド企業に勤めたい!?” への2件のフィードバック

  1. ともみんのアバター
    ともみん

    はじめまして。実は私も今年、アパレルに絞って就職活動をしていました。その中にはLVJもありました。どういう企業か、自分で受けることで見てみたかったんです。説明会では「ルイ・ヴィトン大好き!と言う方はお断りです」ということを人事の方はおっしゃってました。それが就職と就社の違いなんでしょうね。面接を受けるうちにルイ・ヴィトンというブランドのイメージはかなり変わりました。顧客(買ったことないですけど)でいるほうが幸せな企業かもしれません。ちなみに私は結果的に就社になったと思いますが、企業の中身や裏側は、ふたを開けてみないとわからないというのは、どこにでも当てはまることですよね。長々と失礼いたしました。

  2. >ともみんさん
    「外面と内面が違う」これはあらゆる企業に言えることのようです。
    働いて(入社して)みないとわからないのに、働かないで(基本的にはずっと勤める)仕事を選ぶ、という日本の現実は、なかなかにもどかしいものがありますよね。
    その上自分に合っていないと思って短期で辞めると「根気が無い」と言われるのも、おかしいけど現実です。
    裏には「やりたくないけどみんな何とかやっているんだから!」っていう意識があるのでしょうかね。

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