模倣医薬品

ジェネリック医薬品というのを知ってますか?
後発医薬品とも言いますし、業界ではゾロ薬、通称ゾロとも言います。
最近はTVでメルクホエイ社がCFを流してますし、新聞などのメディアで
特集されることも出てきました。


つまりは特許の切れた医薬品を模倣して売るわけです。
当然研究開発費がかからないので安い。3~7割引といったところ。
まあコムサデモードや、メンズメルローズみたいなもんですかね?(笑)
昨年メバロチンという三共社の高コレステロール血症治療剤の後発品が
発売になりました。
このメバロチン。それまで日本一売れていた薬で年間1千億円!!
後発品はメバンとかメバリッチとか笑っちゃうような名前(笑)
それだけの患者さんが服用しているという事です。
患者としては安ければそっちが良いじゃないか?と思いますよね。
ところが後発品の問題というのもある。
・物流の問題。
まず調剤薬局では置いてあるところが少ない。
日本では先発品がまだ主流なので後発品まで揃えておくのは、在庫管理
として大変なのだ。先発品であれば1種でいいが、後発品としてメバンや
メバリッチまで揃えていたらいくスペースがあっても足りない。
・情報の問題
後発品を使っている医師には先発品メーカーの営業は情報提供をしなくなる。
後発品メーカーは営業が少ない上、開発やその後の調査をしていないので
医師に情報提供ができない。
医薬品というのは絶えず新しい学術報告だとか、副作用情報が出てくる。
それを考えれば医薬品はモノだけでなく情報も必要ではないか。
・品質の問題
ある注射剤では先発品と後発品でpHが異なっている。これで同じ薬だと
言えるだろうか?
また注射剤は酸性度があるのでアンプルのガラスに影響を与える。
実際に見たのだが先発品ではクリアなのに、後発品には剥離したガラスが
多数浮遊していた。後発品メーカーは「破片は基準以下のサイズです」と
言っているがどうだろうか?ガラスが体内に入る患者の心情として
以上のような点から無条件に後発品賛成!とはいかないのではないか。
まだ日本で普及するには問題が多いようだ。


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