『ファッションスキルはオトナの「教養」』について

先日提起した森井良行さんの著書。

こちらを読んで、他のブロガーさんも感想を書いています。
Elastic 書評『ファッションスキルは大人の「教養」』

Euphoria 久々に本を読んだ

いやいや、もうお二人が語ってくれたことで、私の出番はほぼ無くなってしまいました。

この方が提案されているのは、ゲイナー的社会人ファッションという、とても幅の狭い世界です。
Elasticさんが書かれている「SENSEに…」というように、他のオシャレバリエーションは無視しているわけですよ。

特に若者のバイブル的な位置づけである、メンズノンノ的オシャレ要素はゼロです。
メンズノンノの格好はエッジの効いたオシャレです。
型を崩してゆき、崩れきる前の微妙な緊張感こそがオシャレというような。

それではこの森井さんのスタイリングは?
というと、


1、まず型を覚えましょう。→これだけではつまらないですね。
2、それからほんの少しだけ遊びましょう。→はい、よくできましたー。

そういうことをしています。

で、デ、DE。

これがオシャレかというと全然そこまでいけてないんです。

メンズファッションの世界を女性視点で表現すると、「良い」「ピンとこない」「悪い」の3段階になります。「普通」ではなく「ピンとこない」なのです。つまり、「普通」に相当する評価は足切りラインの対象になってしまうのです。

そう書いてあるにもかかわらず、結局この森井さんのスタイリングはオシャレに到達できてない”コジャレ”とか”色気づいてる”、私の言葉で言えば「小ざかしい」という状態ですので、私どもファッションマニアからすると

お前さんのスタイリングこそが「ピンとこない」じゃねーか。

と突っ込みたくなってしまう。

それで周りの”普通の人”に聞いてみたんです。
森井さんのスタイリングどうですか?って。

天野さんって方のコーディネート前と後では、たしかに「後」の方が印象は良いです。
でも「前」を見ずに「後」と出会っても特別お洒落さんだなぁ~とは思いませんねぇ。

森井さんのポートレートのファッションを、お洒落かお洒落じゃないかで線を引いて私の感覚で分類してみろと言われればお洒落の方に入れますが、 ぶっちゃけ「普通」に見えます。

あ、「普通」は存在しないんでしたっけ?(笑)

という回答でした。

まあ、これが森井さんの提言に対する答なのかなって思います。
そもそもの前提が色々ずれていますよって。

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Comments

“『ファッションスキルはオトナの「教養」』について” への2件のフィードバック

  1. 天野さんのコーディネイト前の写真を見たら、本当にこんな野暮ったい人がいるのかと思ってしまった。なかなか見つからないと思う。
    当然、コーディネイト後のほうが良くなる。元が元だけに、どうやっても悪くなりようが無い。

    この本はモテを掲げているようですが、以前、某ブランドの販売員さんと話した時、「洋服で持てることはある?」と聞いたら「洋服でモテるというのは・・・」と黙ってしまったことを思い出しました。

  2. 追記です。
    他人の服のコーディネートって難しいですよね。天野さんは、もう、ある程度ご年配のようなので、その年齢も考えてコーディネートしてあげたら良かったんじゃないかな。この人にゲイナーみたいな格好をさせるのはかえってひどいんじゃないかな。著者の好みを押し付けてるように思いました。

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