パリコレ見聞録2nd 10/6(2日目前半)

10/6 合同展示会巡り
    LE SHOWROOMTORANOIRENDEZ-VOUS
(6日分後半部)
    [15:00 sophia kokosalaki ショー]
    [15:30 ZUCCa ショー]
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9時にパレロワイヤルでぷりまさん、やこ。さんと待ち合わせ。

パリ市内というのはメトロやバスが密に走っているけれど、市街地内は、意外にどこも近い。
東京の駅同士が予想外に近いのに似ているだろうか。
駅7,8個分くらいなら歩ける距離(2~3km)なのだ。

前夜にメトロのカルネ(10回回数券)を購入してはいたが、地図上での目測距離は1.5km。
時差ボケ無く早めに起きられたので、地図を片手に歩いていくことにした。

やっぱり肌寒い。日本との時差は7時間のはず。
朝8時とはいえしっかり太陽が昇っていない。
感覚的には朝6時前の明るさだ。夜7時以降まで明るいことを考えると、やっぱり2時間くらいずれているのだろう。
太陽が昇ってから沈むまでしっかり行動できると思うと、それもいいのかも知れない。

パレロワイヤルの広場には時間より早く着いたので、LE SHOWROOM会場の場所確認をする。
パレロワイヤルから500mほどの場所だったので、若干ぷりまさんを待たせての合流。

来てみて想い出したが、昨年と同じ会場である。
1年ぶりに会う2or+のYATは今年も気さくに接してくれる。
一応説明すると、以前東コレでショーをやっていたこともあるブランドだ。

会場内には沢山のブランドが展示をしていて、各ブースを回る。
ぷりまさんは目聡く服を選んで、担当者にインタビューなんかもしているが、私は基本的に流し見。(英語が得意で無いせいもある)

正直言って、合同展を見るのは得意ではない。
ズラっと並べてあるブランドを、自分で仕入れるでもなく、(レディスなので)自分が着るでもないのに、目的無く見るのは難しい。
そしてハンガーラックにかけられた状態でも強烈な個性を発し、なおかつ自分のツボに入る服が、そうざらにあるわけじゃない。
ざっと送られてきた応募作を審査しているうちに、大抵の作品がぼやけてしまうのにも似ている。

この展示会で光っていたブランドはanu.leinonen.(アヌーレイノネン)。
どうやら日本にも若干入ってきているらしい。
渋谷のデスぺラードが取り扱ったことあるようだ。楽天検索

カジュアルでフェミニンでクリーンな服。
ちょっと凝った生地裁断がオシャレだ。
私は写真に撮っていないのだが、ぷりまさんがUPしてくれるかな?

昼になりTORANOIへ移動。
プランタンデパートのスポンサードで合同展示会場を巡るシャトルバスが出ていたので、それによって3会場もあるうちの2つを回る。
ここでのオススメはひとつあったが、それはやこ。さんがイタリアの店で見つけ、尚且つ購入までしたブランドなので、彼女に説明を譲ろうと思う。

3つ目に向かう途中にRENDEZ-VOUSの会場があったので、ここで降りることにした。
C・neeonが出展しているからだ。

会場に入るとすぐにカフェスペースがあり、そこで空腹を満たす。
食べている最中にC・neeonのクララが通りかかった。
挨拶してちょっと話そうとすると「ボナペティッ(どうぞめし上がれ)」とお気遣いを頂戴。

食べ終え会場に入ると、一番手前にC・neeonのブース
C.neeon
「Do you remember me?」と聞くと憶えてくれていた。(ホントだよな?)


ごらんの通りアメイジングなパターンのブルゾン。

裾に遊びのあるカットソー。これはメンズでも欲しい。

二人の写真を撮らせてもらった。

左がクララ、右がドリーン。
確かクララがパターンでドリーンがプリント担当だったか。
ご覧の通りクララはすっごい美人。
二人は29歳と28歳だそうだが、学生のように若く見える。
ところで、女二人のデザイナーデュオってとっても珍しいね。

会場を回りつつ2階へ。
日本ブランドのモスライトがスクリーン投影のブースを設けて展示をしていた。

人毛で作ったというアクセサリーや、洗いを掛けて生地のクセを取ったLevi’s501を解体し、3着使って再度仕立てたパンツなど創意に富んだ作品が並ぶ。
デザイナーの中山路子さんにインタビューすると、アートとの境界を意識して取り組んでいること、尊敬するデザイナーは川久保玲であることなどが聞けた。

多くのデザイナーに、好きなデザインをするデザイナーを訊くと、サンローランやヨウジなども挙がるのだが、目標とするデザイナーはほぼ確実に川久保玲に集中するということは、非常に興味深いことだ。

2日目後半へ続く…

続きを期待してくれている人はぜひクリックを!→

今年はファッション報告だけでなく、旅日記色も強く出しているので、記述量が多くなり大変です…


Comments

“パリコレ見聞録2nd 10/6(2日目前半)” への4件のフィードバック

  1. 目標とするデザイナーが川久保さんはよくあるパターンですね。
    まあ、80年代初頭の川久保さんと耀司さんの既成概念を打ち破るグランジや黒づかいのパリコレデビューは衝撃みたいですからね。
    ギャルソンは常に挑戦し続けてるってイメージありますし。
    今のデザイナーは、時代を感じさせてくれるデザイナー(例えばエディスリマン)、アートを感じるデザイナー(ヨウジ、ギャルソンetc)、センスを感じるデザイナー(例えばコンスエロ・カスティリオーニ)の3種類に別れると思いますが、まあ中にはどれにも分類しないデザイナー、どれにでも分類できるデザイナーもいますが・・・。
    昔は、アートを感じるデザイナーが好きでしたが、今はセンスを感じるデザイナーが好きになりましたね。
    アートを感じるデザイナーというのは、なにかしらヨウジ色だったりギャルソン色だったりする気がします。

  2. > 「目標とするデザイナーはほぼ確実に川久保玲に集中する」
    未だに大多数が川久保玲を目標とするというのは意外でした…。
    確かに未だに挑戦的でデザイナーとしての手腕はよくわかるんですが、最近ではブランディングのうまい経営者的なイメージの方が強いのかと思っていました。川久保玲以外に名前があがってこないというモードの現実が、結構悲しい気もします。
    ギャルソンがアーティスト、デザイナー受けのよいブランドというのはよく聞くのですが。レディースとメンズではまた違った回答になるかもしれませんね。

    それにしても写真つきのレポートは面白いですね。画像があるのとないのじゃやっぱり説得力が違いますね。

  3. >MJ
    そのデザイナーの区分に関しては、私も思う事があったので、いずれブログで書きたいと思います。
    川久保さんのデザインもそうなんですけど、デザイナーとしてのあり方という部分で、尊敬を受けているんでしょうね。
    アートを感じるというデザイナーは彼らの前にバレンシアガや、ロベルトカヴァッリがいると思います。
    ただ、現在のデザイナーということになると、彼らの影響はとても大きいですね。
    しかしマルジェラはマルジェラらしいアート性かも。

    >Alceste
    最近は商売っ気を感じますが、評価の本文はやっぱり挑戦的なデザイナーというのが圧倒的だと思いますよ。
    川久保さんのような作品の作り方をする人というのは、私には服飾分野以外でも見当たりません。
    ただもしかすると、フランクザッパはそういう人なのかも。
    きちんと研究していないので断言はできませんが。

  4. アートを感じるデザイナーはバレンシアガ、ロベルトカヴァリですか。そこら辺は勉強不足で彼らの作品などは知りませんが、私は過去のデザイナーだとクリスチャンディオールが一番アートを感じますね。
    マルジェラはアートとも言えるし独自路線とも言えますね。すごく無機質な服をつくるデザイナーだなと思っています。でもマルジェラも昔みたいに冒険しなくなったなあと思います。
    まあ、所詮、服なんて買ってもらって着てもらわなきゃ意味がないですからね。
    川久保さんのような作品を作る人は確かに他分野でも見当たりませんね。
    ただデザイナーの世界でずば抜けた人というのも今はいないような気がします。

    UGさんのデザイナーの区分楽しみにしてますよ。

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