パリ報告の前に

10/5~10/14までフランスへ行って来ました。

最後3日間は南仏へ旅行しましたが、あとはずっとパリ。
ぷりまさん、やこ。さん、さぼてんさんと合流しての行動が多かったので、かぶる内容が多いと思いますが、それぞれの解釈を比べてみると面白いと思います。

さて、その体験記の前に、ひとつ私事のご報告。

昨年はこのような意思表明をしてのパリコレでした。

当然仕事なんですけど、仕事とパリコレとどっちが大切かだなんて、天秤にかけるまでも無いでしょう。

当然パリコレです。

無理言って休みを取りますし、休めないとなれば辞表提出の覚悟。[2004/8/7 パリコレに行きます]

今年はこの宣言が実現してしまいました。

退職願を提出してのパリコレです。


今年も昨年と同程度の10日間を申請(実質有給消化7日間)。
しかし今回の長期休暇は承認できないと言われました。

そう言われても、飛行機は抑えているわけです。
昨年同様、ダメと言われても行くつもりでしたし、すでに9万円支払済み。
これを短期で帰ってくる方向にすると、正規片道運賃で帰ってくるか、今の飛行機をキャンセルして、新たに往復券を買うはめなる。
正規運賃だとなんと50万円!! 無理!!
再購入だと24万円!!
そうなると、行くかキャンセルするかになるわけです。

人生の優先順位で考えると、行かないというわけにはいきません。
【パリコレ>仕事】

考えました。

無断欠勤にしようかと。

7日以上の無断欠勤は懲戒解雇の対象になるけれども、それ以内であれば減給などの処分になる。
もうぶっちゃけて全てを話す気になり、上司に
「実は今年いっぱいで退職する気なんです。これは入社時から決めていたことです。
ですのでそれが少し早くなっても構いません。退職願を出します。もし許可が出なくても無断欠勤でフランスに行きます!!」
「そうか。会社はどうでもいいってことだな」
「会社がどうでもいいとは言いませんが、でもまあ期の半ばで辞めるということをそう言うのであれば、そうなります」
「そういう気であれば、さっさと辞めてくれた方がいい」
「でも退職には30日以上の期間が必要ですよね。そうするといつになりますか?」
となり、11/20付けでの退職願を提出した。

そうすればこの旅行も有給消化で構わないという。
来月の1~20日が残りの有給消化期間。

社会人、いや「会社人」としての責任を放棄してでも、パリコレに行きたいのです。
夢枕獏という作家の話にも、山登りをするために長期休暇を取るという男が出てくる。
アルプスを登るとなると、1ヶ月以上の期間が必要。
会社は休ませてくれないので、お金をためたら、その度に仕事を辞めていくという。
多分これは現実にある話。

俺はこの会社には、人生売っていませんから

元々年末で辞めようと思っていたのだけど、ひと月早い退職になってしまいました。

「FOLLOW YOUR HEART」
あなたの心に忠実に。

私の好きな会社のキャッチコピーです。

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Comments

“パリ報告の前に” への8件のフィードバック

  1. ガケップのアバター
    ガケップ

    どうも、初めまして。elasticさんの所からこのブログを知り、
    一通り読破させて頂きました。
    このブログは格調高くて、コメントするのも畏れ多いなー
    と思いましたが、ひとつ言わせてください。
    UGさん、カッコエー!! あんた、男だ。

    ただ、賛同はできるんですが、決して、見習って真似するべき
    行動ではないですね。(既婚者なんかは特に)
    我慢して人生をすごすのも、立派な人生だと思います。
    しかし、自分の好きなように生きるのも、
    やはり立派な選択だと思います(後悔しなければ、ですが)。

    よくよく考えれば、社員は会社に奉仕し、会社を守らないといけませんが、
    会社は契約上の賃金を払ってくれるだけで、
    社員を守ったり(身分保障?)してくれませんしねー。

  2. D  HOMMのアバター
    D  HOMM

    はじめまして。パリコレの方は如何でしたでしょうか。バイヤーをやっていた友人にファッション好きならパリ、ミラノコレクションは生涯で一度は観た方が良いと昔言われた事がありました。それにしても退職してしまうとは凄い!その行動力は羨ましいです。貴重な体験というものはお金には代えられませんしUGさんにとっては非常に+になると思われます。ただ私の考えも上記の方と同じです。華やかなショー一度で良いから観てみたいものです。

  3. 漢字の漢と書いて『おとこ』と読む
    この言葉を送ります。

    やりたいことがある人生は素晴らしい。置き換えの出来ない喜びを。

  4. はじめまして、たまにROMらせてもらっていました。
    パリコレのために、会社辞めるとはすごいです。
    関係ないですが、私も、9末付けで会社を辞めました。ですが、給与倍出すからフリーで残ってくれという甘い言葉を受けて年末までなんら変わらず働きます。ただ雇用形態と給与の額が違うだけです。
    来年は、しばらくニートしようかなと思ってます(笑)
    長い人生、ちょっとくらい休んで何が悪いって感じです。

  5. アヒルのアバター
    アヒル

    谷口ジローによってマンガ化もされている「神々の山嶺」ですね。
    UGさんも、これから羽生のように過酷な人生を送られるのでしょうか、どうかくれぐれもご自愛下さい。
    この場を借りて応援させていただきます。

  6. コレクションのリポート、楽しみにしています。
    会社、辞めちゃったんだね。昔、転職したんですが、会社を辞めてから間が空いてしまうと再就職が大変です。バブルのころでもそうでしたから、今はもっと厳しいでしょう。でも、君には意志の強さがあるので頑張れるでしょう。会社なんて変わったっていいんだよ。でも、辞めたあとのことは意外にゆっくりとは考えていられないよ。新しい道を切り開いていって下さい。

  7. >ガケップ
    仰る通り、誰もが真似していいことじゃないと思います。
    私の場合、身一つですし、幸いに「ダメだったらうちで働きな」って言ってくれる人がいるので、そういう背景もあります。
    浮谷東次郎という人の
    「後悔はしなかったことにするのサ」
    という言葉があって、これを借りればフランスに行かなかった事を後悔することになっていたと思います。
    さらに言えば「自分の考えたとおりに生きなければならない。
    そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう」
    という言葉もあります。

    >D HOMM
    昨年、ただショーを観るだけでなくV&Rで感動したことと、デザイナーや関係者との出会いがあったことも大きいです。
    それらの体験が出来るならば、ファッション好きは生涯に一度きりの体験でもしてみる価値があると思います。

    >kent
    勇気と自信は、このブログを書くことによっても得ることが出来ました。
    このブログを楽しみにしてくれている人が、少なからずいるということが、間違いなく何割かを占めていますから。

    >MJ
    片手間でやっていた仕事ではありませんでしたが、明らかに自分の人生の本流には無い仕事だと思っていました。
    ある意味この仕事に就いている期間が、人生の充電期間、貯金期間だと考えていたわけです。
    最後にこういう大きな貯金をすることができたのは、むしろ本望です。

    >アヒル
    羽生ほど孤高の人生にはならないと思います(笑)
    ただし、自分に軸を置いた生き方は貫きたいですね。

    >masato
    一応11/20まで在職中です!!
    出来れば早めに次を決めたいという気持ちは、もちろんあります。
    それが周りからみてハイペースかローペースかはわかりませんが(個人的にローペースでは無いと思いますが)、マイペースで進んでいきます。

  8. やっぱりあなたはすごい!!

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