パリコレ見聞録1st 10/10(7日目/総括)

10/10(日) 一日パリ散歩
       20:00 パリ発
10/11(月) 14:00 成田着
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パリに来て初日こそ暑かったものの、翌日夕方に雨が降ってから突然秋めいてきた。
最終日にはすっかり秋になり、日中でもロンTの上にジャケットを羽織っても少し寒いくらいになった。

日曜日のパリはみんな閉店している、とは聞いていたが、本当にみんな閉まっている。
デパートでさえも閉まっていて、空いていたのはカフェとパティシエが1軒だけだった。
土産物を買おうとしていた計画が見事に崩れた。

パリの休日は、みんなセーヌ川の畔でのんびり過ごしたり、カフェで過ごしたり、とっても地味だ(何しろみんな閉店しているのだから)
仕方なくウインドウショッピング(本当に!!)で時間を過ごした。
意外に同じ事をしている人はいるものだった。

サンジェルマンデプレの前では楽団が演奏して稼いでいた。
地下鉄では日常的に車内で演奏(弾き語り・アコーディオン・SAX・バイオリンetc)を行って、お金を集めたりしている。

街中には乞食がひれ伏して物乞いしていたりする。

16:30にホテルからタクシーに乗り17:30には空港に着き、免税店で土産としてチーズとチョコを買った。

日本に到着する前に、NHKのニュースを見ていると自分の担当する伊豆半島が、台風で大被害を受けていると報じられていた。
自分の家を心配すると共に、翌日からの仕事が気になった
11日の夕方家に着くと、家は何も起こって無かった。
うまいラーメンが食べたくなった。

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・パリに行って思ったのは、みんなおしゃれなんてしていないという事。
気取った格好しているのは日本人とモード関係者とゲイくらいのもので、みんな本当に普段着だ。
しかしダサいと思う人はいない
ちなみに向こうで日本のようなおしゃれマニュアル雑誌は無い。
それとなぜかメトロで見かけるスーツの人はみんないい仕立ての服で、かっこよく着こなしていた。
街の靴屋では2万円位でも良い革靴が多かった。

・まことに個人的な見解だが、向こうでファッションというのは、躾のようなものではないかと思うのだ。
成長の過程で自然と教えられていくもの。
日本では思春期(早熟化傾向はあるが)に突然色気づき、身だしなみに気を付けるようになる。
するとそれまで着こなしなんて知らなかったので、雑誌に情報を求めるという流れ。
この雑誌の情報を操れば、彼らを扇動する事が可能で、それは多分行われている事だろう。

・また当然高級ブランド品なんて身に着けていない。
階級社会であるので、あのようなブランド品はファッションではなく、スタイルなのではないか。
過剰な品質は無用だし、あんなにコストパフォーマンスの悪いモノは無い(ある意味で)。
日本のブランド信仰が浅ましく思えた。

・今回アパレル業界の話を聞いていると、本当に好きだからやっている仕事であって、みんな忙しく貧しい生活を送っている。
向こうで話していると色んな人に「何で製薬会社に勤めているの?」と訊かれた。
「ファッションは大好きだけれど、そっちでしたい仕事が見つからなかった。だったらお金をもらえる仕事に就いて、ファッションを楽しめる立場になりたかった」と答えた。
日本に帰ってきて得意先でパリコレの話をしていると、やはり同様の質問を受けるが、そっちでは「車好きや音楽好きのMRがいて、服好きのMRがいたらおかしいですか?」と答えている。

このパリコレレポで刺激を受けましたか?→


Comments

“パリコレ見聞録1st 10/10(7日目/総括)” への3件のフィードバック

  1. ブランド品はスタイルというかステイタスですよね。クラスの差を表すのだと思います。私のような庶民のファッションとは遠いところにあると思います。幸い私が好きなブランドの服はそこそこのお値段で楽しめるので助かるのですが。躾と書かれましたが、趣味というのはないのでしょうかね。これ、好きなんだよって。経済状況からして大金は出せませんが、ぼちぼち楽しめればいいような気がしています。

  2. 雑誌とかでは伝わらない素晴らしいレポートを読ませていただき感謝しております。
    栗野氏の話、ベルンハルトの話、日本人の話を聞いていると、パリに行ってまでもしがらみや繋がりという“日本”に巻き込まれてしまいそうな現実に少しがっかりしています。
    アパレル業界が日本でイマイチ低く評価されるように感じていますが、その原因の1つにこの内輪的なものがあると思うのですが・・。
    真摯にモノを作る人を支えられるキャパシティをも持ってるのが日本人だと思うので、その良いトコを
    伸ばせたらいいですよね。お疲れ様でした。

  3. >masatoさん
    回りからみればブランド品はステイタスシンボルに思えても、持っている人はステイタスシンボルと意識して持っている気がしなかったんです。
    彼らにとっては「私はこの立場だから当然ここのアイテムを持っている」というスタイル、もしくはスタンス。
    地位を主張しているわけでもない。

    当然ファッションとして持つ人も、ステイタスシンボルとして持つ人もいるのでしょうが、マーケティングやビジネスという小手先を除いてみると、本質はそういう然るべき人のための然るべきもの。
    そう思いました。

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