やるべきことをやるだけさ~アイデン&ティティ~


アイデン&ティティ
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みうらじゅんを誤解していた。
今まで持っていたおちゃらけたイメージを、見事にひっくりかえされた。

アイデン&ティティは切ない映画だった。

過ぎしバンドブームの頃、本当に偶然のように1曲だけヒット曲を持ってデビューしてしまうバンド、主人公中島(峯田和伸)率いるスピードウェイ。
実力を伴わないまま、ブームという流れに乗せられてしまった。
ライヴをすれば女の子が寄ってきてつまみ食い。

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誰も知らない


21日に新宿タイムズスクエアで「誰も知らない」を観た。
新宿での封切り初日という事で、初回上演後に監督の是枝裕和氏が挨拶をするというので、その回を観に行った。

あらすじは当該ウェブサイトを見ていただけばいい。

感想は素晴らしいの一言。
この是枝監督は、私が学生時代にワンダフルライフという作品を発表し、映画好きの先輩に「この監督は絶対に憶えておいて欲しい。間違いなく日本の映画界を背負って立つ事になる」とまで言わしめた。

今回主演の柳楽君がカンヌで主演男優賞を獲得したことで、大きな話題作になっているが、彼だけでなく、兄弟みんながステキな演技をしている。
特に一番下の娘、ゆきちゃん。誘拐したいぐらいに愛らしい☆

個人的に思ったのは柳楽君含め兄弟は役作りをしていない
子供であるがゆえに監督に言われるがまま、純粋な解釈でその行動を取っただけだ。
であるから彼らの演技力(解釈力)というものは、この作品では測れない。

彼らの演技が自然なのは間違いなく監督の力量だ。
私は彼ら子供の魅力を引き出した、是枝裕和の監督に大賛辞を贈りたい。

ところで、この映画の元となった巣鴨子供置き去り事件ですが、知らない人は、映画を観てから調べることをお勧めします。→

24:twenty fourの不満な点


話題になっているドラマを観た。
面白い。複雑に絡み合うプロットが秀逸だ。

ただ、リアルタイムの現実感の中で、納得のいかないところも多い。
洋画独特のご都合主義にまみれている。

ネタバレ入れながら、不満点を挙げていきます。

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