NO LIFE STYLE,NO MUSIC & FASHION

メンズでのロックファッションブームが衰えない。
グランジ、グラム、パンクと様々なロックの様式であるが、それらが軒並みメインストリームに出て来ている。

どうしてロックがファッションに関わってくるのだろうか?

それはロックが、ライフスタイル(生き様)から生まれた音楽だからではないか。
粛々と演奏され、居住まいを正して聞くクラシック音楽(=正統)に対し、それらへの反抗あるいは明確な自己表明の手段として生まれたロックは、その人のライフスタイルを伴った音楽である。


ロックが生き方を表すものであれば、ファッションも生き方を表すという点で符合する。
既存体制への反抗ということから、ロック音楽では電気楽器の使用や、音楽理論の破壊が行われ、ファッションでは既製服の破壊や服飾ルールの破壊が行われた。(パンク、グランジ)
またグラムロックにおいては、華美な衣装を自己表明手段とした。

しかしながら他を見てみると、ジャズな生き方、テクノな生き方というのは存在しない。
ゆえに、スタイルを表すファッションも生まれていないのであろう。

他にあるとすればヒップホップである。
アメリカのギャング文化とも密接な関係があるといわれ、抗争を無血に終わらせるために、銃や暴力の代わりとしてブレイクダンスやラップの優劣が争われたりしたという。
つまりこれもライフスタイルを背景に持つ。
そんな彼らの格好が、B系と呼ばれるファッションとなる。

要はロックもヒップホップも、音楽とファッションを伴うのは、生き方が根底にあると言いたいのである。

余談ではあるが、日本にもファッションから音楽を想像させるジャンルがある。
着物→演歌である。
艶歌、怨歌とも言い替えられるこの音楽は、心の様相を表す、人生の歌である。(ライフスタイルというよりライフ?)
しかしこのファッションも音楽も、酸いと甘いを知った壮年以降の人生であり、若者主導のファッション界においてメインストリームに出ることはないと思われる。

ロックファッションも飽き気味なんですが…と思ったらクリック

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Comments

“NO LIFE STYLE,NO MUSIC & FASHION” への3件のフィードバック

  1. へるしーのアバター
    へるしー

    なるほど!参考になるいい意見
    ありがとうございます。
    ファっションと音楽の切っても
    切れない関係性がよくわかりました。
    でもあたしもちょっとロックは
    飽き気味です、、、

  2. ジャズにもファッションへの影響としてジャズスーツ・ズートスーツというものがあります。
    ただ演奏者が着るものであってライフスタイルとは違いますが・・・。
    これはジャズが元々ダンスのバックミュージックから生まれたことによるものでしょう。

    ではライフスタイルということから考えるとぱっと思いついたのがブルースとレゲエ。
    これらとロックに共通するのは「プロテストミュージック」であるということ。
    ところがレゲエファッションというのは存在するけど、ブルースファッションというとやはりスーツになります。
    これはブルースがほんとうの意味での「プロテストミュージック」であって、商業主義が介在するファッションとは相容れなかったから。
    マイノリティである黒人には商業主義の恩恵もないですし。
    レゲエはどうかというと、いわゆるレゲエファッションが定義されたのはレゲエが世界展開をはじめて、純粋なプロテストソングではなくなってからなんですよね。
    それまでは島の身内の音楽だったわけですし。

    ロックの場合、反抗の代名詞とされるパンクは、実際のところはマーケティングの元に生み出されたムーブメント。
    スタイルを表すファッションは「生み出されている」というのはちとシニカルに過ぎましょうか。

  3. >yoshua
    おぉ、ズートスーツなる言葉が出てきましたか。
    まあこれは当時のジャズでの、トレンドだったんでしょうね。

    ブルースは格好をキメてまで、声高に訴えるような音楽ではなかったんですよね。
    本当に日々の鬱屈をその場で吐露するような。

    レゲエに関しては、背景知識が乏しいので、言及できません…

    パンクムーヴメント自体はピストルズの前から存在していたようですが、爆発したのは確かにマルコムのマーケティングであり、ファッションもヴィヴィアンの仕掛けでしょうね。
    まあ見事に、思想に合ったファッションを生み出したものです。

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