VANの石津謙介氏逝去

石津謙介さん死去(読売新聞記事)

なんと!?
日本メンズファッションのカリスマ・石津謙介さんが逝去。
93歳の大往生。
死因は肺炎となれば、おそらく老衰により体力が落ちての感染。

石津謙介は日本のメンズファッション史において、最も重要な人物である。
それまで男性がお洒落するなんて文化は存在しなかったのだ。
彼が提案したIVYルックこそが、日本人男性初のお洒落である。
彼の作ったVANヂャケット社のVANはVANGUARD(ヴァンガード)の略。
前衛・先駆けという意味。まさしく言葉の通り。

今でもTOKITO、セイジクロキなどのドメスティックデザイナーにはIVYが見え隠れする。

私が高校生のとき、おそらく石津謙介氏が母校に講演に来られたことがあった。
そのころはファッションに興味が無かったため演者が誰だかわからなかったが、講演の内容は多少覚えていて、後に読んだ彼のインタビューとその講演の内容が符合する。
彼の造語「悠貧」ということについて話していた。

参考記事1:神様と呼ばれた男達
参考記事2:VANの時代

謹んで冥福を祈る。


Comments

“VANの石津謙介氏逝去” への4件のフィードバック

  1. アヒルのアバター
    アヒル

    はじめましてUGさん、私アヒルと申します。
    こうしてコメントするのは初めてですがですが、いつもUGさんの書かれる記事を楽しく読ませていただいています。
    私、現在とある三流大学に通う学生で、今年書かねばならない予定の卒業論文のテーマが、今回記事になっているVANについてなのです。その準備のために現在VANに関連した文献やネット上での情報を集めているところです。
    今回こうしてコメント欄に書きこませていただいたのはUGさんのファッションに関しての知識を見込んでのお願いをするためなのですが、もしUGさんがVANや石津謙介氏について書かれてある本やそれ以外の情報など御存知でしたら教えていただけないでしょうか。
    はじめて書き込むのに緊張してなんとも見苦しい文章になってしまい申し訳ありません。お返事いただければ幸いです。それでは失礼します。

  2. >アヒル
    メールに返信させていただきました。
    またのコメントをよろしくお願いいたします。

  3. 半年くらい前の雑誌取材ではお元気そうだったんですが、さすがにお年ですしね・・・。
    でもIVYがリバイバルしたこの時期に逝去されたのは幸せだったのかもしれませんね。

  4. アヒルのアバター
    アヒル

    UGさん、返信していただいたようでありがとうございます。
    大変申し訳ないのですが、今メールを確認したら。どうやらこちらのoutlookの設定でUGさんのメールをはじいてしまったようです。
    別のアドレスを用意しましたので、こちらにもう一度メールを送っていただけないでしょうか。お手数おかけしますがよろしくお願いします。

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