レポートが遅くなったけれど、high fashion誌リニューアルについて書きたいと思う。
発売前から「すわっ MR復刊か!?」とMRの情報が流れており、関係者に問いただしたところ「MRの復刊は無いです。でも…お楽しみに」という返事をいただいていた。
結果はHF→high fashionへのリニューアルであり、スタッフにMRの編集陣が就くという事であった。
HF時代のメンズウェアの片手間的扱いから、きっちりメンズ・ウイメンズを扱う姿勢になっており好感が持てた。
またデザインフォーマットも、以前のアートディレクターが就いたので、私の好きだったMRの形式に近づき、とても見やすい。
MRが休刊になりHFが残ったものの、絶対にMRの方が記事、デザイン、企画として優秀であったと思うのだ。
(それゆえの田口淑子の編集長就任だろう)
今回のリニューアル号はコレクション特集であったが、メンズ・ウイメンズ共に載せるため、誌面の多くがコレクションフォトで埋まってしまった。
それによって他の記事が少なくなってしまっている気がする。
MR・HFにはいくつもコラムがあり、ファッション以外にも知的嗜みを促すところがあったのだが、high fashionにはそれが無く、残念であった。
今後充実させていくのだろうか?
今回の誌面での気になった記事への感想。
P28 ルイヴィトンの写真。
モデルをラッピングするCG写真のアイデアがいい。またモデルも含めプラスティックな質感がクール。
P36 ナルシソロドリゲスの写真。
feathery whiteのタイトルに相応しく、舞うモデルの軽さが実にいい。
P40 シャネルの写真。
カラフルでヴィヴィッドな写真を強みにしている蜷川美花が、ホワイトで撮ったというのがとても新鮮。
そうか、ざらついた写真で攻めたか…という感想。
P44 白のポートレイト。
正直、この人にこの服は似合っているのだろうか?と疑問を持ったモデルが幾人も。(モデルと服参照)
小島聖は良かった。
P74 メゾン マルタンマルジェラのQ&A
いくつもの雑誌がメゾンマルタンマルジェラに質問をしているが、分に漏れず今回も非常に哲学的かつ、素性の明かされない答えである。
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