世間は就職活動時期のようだ。
伊豆の片田舎では今の様子を知る由もないが、自らを振り返るに、今が一番説明会や面接を受けていた時期だったと思う。
交通費をくれるという事で製薬メーカーを多く受け、面接のたびに群馬からの新幹線往復費1万円を稼いでいたのは懐かしい。
実際は埼玉の実家等近所から通っていたので、往復千円もしなかったのに。
先月、blogを読んでいる男性から「アパレル業界に入りたいので、会って話をしてくれませんか?」とメールをいただいたので、こちらまで来てもらって話をした。
総じてアパレル業界に対してはネガティヴなコメントが多くなったが、彼の知らなかった業界の話を提供できて何らかの参考にはなったようだ。
さて、彼には「違う業界も見てきてご覧」とアドバイスをさせていただいた。
というのも私自身、大きな感銘を受けた説明会に行ったことがあるからだ。
その会社はリクルート社である。
この会社の説明会では感動して泣いてしまう人も出るそうだ。
社員の話を聞いても、本を読んでも、こんな面白そうな会社は他に無い。
残念ながら2次面接で落ちてしまったが、ここは今でも行きたい会社だ。
もしスカウトが来たならば、飛び上がって喜ぶ。
説明会で私はこんな感動するフレーズを貰った。
(説明会後「この説明会で出てきた言葉はどこで手に入りますか!?」と聞かずにいられなかった)
世の中に何かを仕掛けたい。
自分を刻みつけるような、
とても大きなことを仕掛けたい。
世の中を大きく動かすような
スケールを持った何かを。
そんな気持ちは、
わたしたちの
誰もが持っていました。
そして、いまでも、
その輝きを失ってはいません。
しかし、その輝きは、
徐々にその姿を変えていくのです。
出会い、考え、行動して、悩み、
やがて、あることに気づくからです。
世の中を動かすのは、
本当は
わたしたちではないということを。
世の中を変えていくのは、
ふつうに暮らす、
ふつうの人々であることを。
自分が何かを仕掛ける。
それによって、
誰かの選択が変わり、
誰かの生き方が変わり、
その誰かの影響を受ける人がいて、
やがてどんどん増えて、
ついに世の中が、
そして時代が大きく変わっていく。
すべては、
誰かの背中を
そっと押してあげるような。
そう。
誰かが求めていた
勇気を与えてあげるような。
実は、
そんなことから始まるのが、
世の中に「仕掛ける」
ということなのかもしれません。
誰かの笑顔で
もっとがんばれる。
もう一度、
その顔が見たくて、
ついがんばってしまう。
自分が、自分が、
と言っていた人間は、
いつしか、誰かのため、
という目的に目覚め、
やがて世の中を、
という視野を身につけていく。
仕事をするとは、
そういうことかもしれません。
そばにいる誰かの気持ちも
わからないヤツに、
世の中を語る資格は、ない。
だって、
そもそも「世の中」なんて
存在していないのだから。
あるのは、
「ひとりひとりの生きている姿」
なのだから。
あなたは、
誰かに、
勇気をあげたことは、
ありますか。
この言葉を阿部君に贈ります。
この会社は本当にすごいと思う。
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