ジョジョの奇妙な冒険は1987年から続く長寿マンガである。
このマンガのストーリー解説は他に譲るとして、創作物として極めてクリエイティヴな作品だと思っている。
その言語表現と擬音表現の斬新さは過去のマンガに類を見ず
「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!(刻むぞ血液のビート!)」
この韻を踏んだ台詞が、どれほど人々を打ち震えさせたかは、googleで検索すれば、その影響の程がわかるし「無駄無駄無駄無駄ァ」と敵の攻撃を薙ぐ台詞もしかり。
また、敵と対峙する場面でバックに「ゴゴゴゴ…」と擬音で雰囲気を表す手法は、それまでに無かった表現だ。
さらに3部で出てくるスタンド(言わば超能力を可視的なキャラにしたもの)の発想と創造性は、「このような発想があるのか!?」と感嘆するだろう。
そして今回取り上げたかったのは、ファッションデザインのカッコよさ。
彼の絵柄自体極めてオリジナリティーの富んでおり、パリで原画展を開催している(これはもう現代美術と呼べるのではないか?)
彼の服飾デザインは、ジョンガリアーノに匹敵するキレっぷりだ。
あるいは荒木飛呂彦のデザインは、日本ファッション界を牽引できるのでないかと、そっちの道に行くことを、もう何年も密かに期待しているのだ。
このマンガには、ネーミングやシーンに沢山の元ネタがあり、知っている人はニヤリとしてしまう。
(4、5部ではロックやフュージョンミュージック、6部ではファッションブランドをモチーフにネーミングされている)
おまけではあるがポージングに対するこだわりも強い。(現実にカッコいいかは別として)
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