マンガの世界のファッションより~ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)~


ジョジョの奇妙な冒険は1987年から続く長寿マンガである。
このマンガのストーリー解説は他に譲るとして、創作物として極めてクリエイティヴな作品だと思っている。

その言語表現と擬音表現の斬新さは過去のマンガに類を見ず
「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!(刻むぞ血液のビート!)」
この韻を踏んだ台詞が、どれほど人々を打ち震えさせたかは、googleで検索すれば、その影響の程がわかるし「無駄無駄無駄無駄ァ」と敵の攻撃を薙ぐ台詞もしかり。
また、敵と対峙する場面でバックに「ゴゴゴゴ…」と擬音で雰囲気を表す手法は、それまでに無かった表現だ。

さらに3部で出てくるスタンド(言わば超能力を可視的なキャラにしたもの)の発想と創造性は、「このような発想があるのか!?」と感嘆するだろう。

そして今回取り上げたかったのは、ファッションデザインのカッコよさ。


彼の絵柄自体極めてオリジナリティーの富んでおり、パリで原画展を開催している(これはもう現代美術と呼べるのではないか?)
彼の服飾デザインは、ジョンガリアーノに匹敵するキレっぷりだ。


あるいは荒木飛呂彦のデザインは、日本ファッション界を牽引できるのでないかと、そっちの道に行くことを、もう何年も密かに期待しているのだ。

このマンガには、ネーミングやシーンに沢山の元ネタがあり、知っている人はニヤリとしてしまう。
(4、5部ではロックやフュージョンミュージック、6部ではファッションブランドをモチーフにネーミングされている)

おまけではあるがポージングに対するこだわりも強い。(現実にカッコいいかは別として)

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Comments

“マンガの世界のファッションより~ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)~” への5件のフィードバック

  1. ますます読みたくなりました。巻数多いから、躊躇してしまいがちなのですよ。
    ファッションブランドをネーミングに多用しているとは聞いてましたが、ロックなども関与してるのね…。

  2. 荒木信者です(笑)
    多分ジョジョの馬鹿でかいムック以外はほとんどグッズ持ってる気がする・・・。

    ビームスとのコラボシャツは一回ぐらいしか着てないや・・・
    http://yoshua-b.hp.infoseek.co.jp/fashion/BEAMS.htm

    氏はデザイン学校出身ですし、昔からVogueなどの海外のファッション雑誌を購読していたそうです。
    ポージングもそちらからとってくることもあるとか。
    だから登場人物がモデル立ちしてたり、第三部のゲームでは承太郎はモデル歩きしてました。

    以前には一番好きなファッションデザイナーはジャンニ・ベルサーチとコメントしています。
    四部の吉良もベルサーチのスーツを着ていたはず。
    今だとガリアーノあたりなのかな。

    ファッションデザインに関してはやってみたい旨の発言もしていたと思います。
    バイオハザードのコラボもの作るんだったらこっちとコラボしてくれないかなぁ。

  3. 今更だけど、すごいの見つけたYO!

    http://homepage2.nifty.com/kajipon/jojo.htm

  4. 2年半前の記事に恐縮なのですが。

    5部で、ジョルノの時計はブルガリのアルミニウム、アバッキオのスーツはグッチ、ブチャラティのジッパー服はルイヴィトンだそうです。

    当時のコレクション写真を見たいのですが海外サイトでも2000年あたりまでしか見つからず…
    どこか見られるところはあるでしょうか?

  5. >みゃ
    http://www.firstview.com/
    ここでならば、随分さかのぼれると思いますが、いかがでしょう。

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