10/8(金) 10:00
BERNHARD WILLHELM
展示会
12:30 BLAAK ショー
14:00 tranoi
17:00 COSMIC WONDER 展示会
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朝からベルンハルトウィルヘルムの展示会。
住所に着き鉄扉を開けると庭があり、その奥にガラス張りの温室のような展示場。
ベルンハルト本人に会えると思いきや、体調を崩して留守だという。
その代わりアントワープの大先輩ウォルターとダークヴァンサーンのカップルが服を選んでいた。
お二人ともまだ自身のクリエーションを発表しているのかわからないけれど、今回はウォルターの店の買い付けに来ている様子。
普段店番はダークがやっているという事
今期からベルンハルトの商品は日本製が随分多くなるという事で、価格の安いものが増えるそうだ。
単純に日本の技術が高いという事と、一番大きいマーケットである日本で多く売ろう(関税がかからない)という、バスストップの思惑も働いているという噂。
応対してくれたのは留学している日本人の女の子。
ロンドンから来ているそうで「ロンドンは景気が良くて、時給1200円とかザラです」と言っていた。
食事の話で「こっちの牛肉はおいしくない」という話になった。
日本では食肉用に牛を飼育するが、こっちでは特別に食肉用として飼育はしないので、堅いし臭いし大量のアクが出るという。
これって考えてみると面白いことで、食肉用には育てなくても、皮革製品用には育てるのだ。
例えば海外の超一流ブランドのバッグがなぜ異常に高価なのかって、牛を育てるところから金をかけていると聞いたことがある。
日本とは逆。
製造技術は日本が世界一であるといわれるのに、素材で敵わない故の価格差という事だ。
そうこうするうちにベルンハルトが出勤してきたが、ダルそうで
、残念ながら今回話をする機会は無かった。
ちなみに経営者とうまく行かず、カプッチのデザイナーは辞任するという事。
さて、今旅行最後のショーであるBLAAK。
直角三角形。ペナント?
封筒も同様の形だった。
ストリートテイストの強い服で音楽は良かったが、ショーに全く面白みは感じなかった。下手したら観に行って損した…と思えなくも無い。
陣取った位置がモデルがカーテンをめくって出てくるところだったので、待機している状態を観察することが出来た。
日本人のモデルの子がリズムに合わせて踊ってた。
これはこれで貴重な体験。
会場の前で平川武治さんと会った。話を聞くと「ベルギーのデザイナー達が服が高くて売れないので、こぞって価格を下げてきている」という話だ。
他に幾つか面白い見解を聞いたが、ここで発表できるような内容ではないので控える。
そして合同展示会tranoi(かつてppcmも出品していたそうな)へ向かう。
合同展を観ていると、とても商品一つ一つ観察出来ないほどあるので、バイヤーの足を止めさせるにはブースのイメージ作りが大切なようだ。
中には、かつてはコレクションをやっていたブランドもある。
デザイナーは各自宣材を用意していて、学歴、受賞歴、アトリエ遍歴に加え、インタビュー記事、雑誌掲載商品ページがファイリングされている。
各ブースの商品を見ていると、どれもそれなりに売れそうな商品があって「さて、ここから自分の店で売るべき商品を買い付けよう」と思うと目が眩む。
私から見るとどれも売れそうな気がする。バイイングセンスがまだ無いという事だろう。
興味深いのは進んで自分のブースに引き込むような営業をしていなかった事。ずばり「商品を見てくれ!!」というプライドのような感じがした。
日本でもあまり知られていないけれど素敵な服を作るブランドも沢山あって、気に入ったのはHANNOH(アノー) コレクションもやっているのかな??
紹介は→
彼の宣材の中にはメンズノンノ(6,7年前の)で広末亮子が着ている写真もあった。
東コレでショーもしてたという2or+byYATのYATさんは日本語も堪能で、とても明るく気さくな男性でした。商品はフェミニンかつカジュアルだった。
夜はコズミックのショールームで商品撮影をしたあと、スタッフ5人とi+Pの2人で食事に行く事になったが…
パリのタクシーは防犯のため助手席に人を乗せないので3人しか乗れない。
ショールームから食事に向かう時点で7人集まることがわかったため「僕は店までちんたら歩いて行きますよ。そうしたらタクシー2台で済みますから」と、店の予約時間の30分前に歩き始めた。
地図では目的地の韓林(韓国料理店)までは歩いて15分位の距離だ。
しかし日も暮れたし、ランドマークも無いため、自分が向かっている方向が正しいのかわからなくなってしまった。
つまり迷子……
どこか大きな道や、知っている場所に出るだろうとタカをくくったが中々わからない。
待ち合わせ時刻の8時になってしまったため、やむを得ずタクシーに乗ろうとするが、タクシー乗り場が全然無い…(パリのタクシーは流しで営業しないシステムになっている)
そして携帯電話も無い…連絡先も知らない…歩くしかない。
雨が降り出してきて傘も無い。正直フテ腐れました。
そしてついに自分の位置を確認して、目的の店に辿り着いたとき9時前。
天邪鬼なので「ビールの前に一汗かいてきました」と嘯きました。
みんな心配かけてすいません。スタッフの方々が何度も路上に確認しに出てくれたみたいです。
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