10/7(木) 9:00 Showroom Hortensia de Hutten
合同展示会
11:00 ZUCCa ショー
14:00 tsumori chisato ショー
18:30 HUSSEIN CHALAYAN ショー
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朝起きて朝食を摂っているときに三全興産の方二人と合流。
27歳の営業男性と25歳の企画女性。インポートもやっているので買い付けと新作のアイデア収集だそうだ。
ZUCCaとツモリのチケットが1枚余っていたので(実はV&Rも1枚余ってたんですよ!!)彼女もショー鑑賞に同行する事となった。
一緒にいるときに「自分でデザインした服を町で見かけた事ある?」と訊くと「あります。思わず目でずっと追っちゃいます」
デザイナー冥利に尽きる瞬間だろう。
裏の話として「品質表示ってこれとこれって適当に丸つける事多いんで、あんま信用しない方がいいですよ」と聞いた。
最初に行ったのはShowroom Hortensia de Huttenという合同展。
ワークショップという合同展の始祖である白髪のおばさんが開催しているものだ。
ここでバイイングを観察。
日本の取引システムと異なる点がある。
日本の場合、メーカーが希望小売価格(上代)を決めていて、小売店は交渉をし納入価格を決める(下代)。およそ50~70%くらいのようで、つまりは50%オフのセールを行うと赤字なわけだ。
また、どこの店で買っても小売価格は統一されているのはそういうわけ。
海外の場合、メーカーが下代を決めていて、小売店が自由に上代を決める。
日本では関税や輸送費用を考え、平均して下代に3.2掛けて販売しているというが、当然小売店の事情によって掛け率を変える。
デリバリーは1~3回とまちまちだが、関税と送料で輸送コストが1回でおよそ10万円もかかるらしい
また、海外では同じ商品でも店によって値段が異なるという。
日本の雑誌には商品提供会社とともに価格が載っているが、海外雑誌に商品の値段が書いていないのはそういう事もあるのだろうか?
ZUCCaのショーが11:00と早めなので、開始遅延もあまりないだろうと定刻に行くが、やっぱり1時間遅れで開始。
折りたたまれていたinvitation
どうやら前日遅くまでコレクションが行われていて、寝坊のジャーナリスト多くいたため、当日最初のコレクションが遅れたというのだという。
会場は大きな倉庫のようなところの2階。モデルは1階からのスロープを登ってきて、フロアを回遊するように歩くという趣向。
いつものZUCCaらしい服ではあるが、ショーとしては退屈だったと言わざるを得ない。
前日のV&Rがすごすぎたというのもある。
また翌日話を聞いた平川武治さんの言葉を借りれば「スタイリングが退屈」
確かにセットアップのような服ばかりだ。
会場を出ると次のtsumori chisatoのショー会場である、Carrousel du Louvreまで送ってくれるバスが待機していたので便乗。
渋滞していてメトロで移動するよりも随分時間がかかったが、くつろぐことが出来た。
インヴィテーションは風船。
会場に入ると席にノヴェルティーが置いてある。
広げると水玉のトートバッグ
会場は広い割りに中々前の方の席が埋まらない。
日本人のショーでは良く観られる光景で、海外のジャーナリストのために席を取って置くけれど、彼らは注目していないので来ないのだという。
そういう場合は立ち見券の客を座らせることになる(しかも前の方に!!)
ステージはU字形でUの内側部分にも席が置いてあり、モデルはぐるりと歩いてゆく。
モデルのヘアメイクはご覧の通りパーマでボリュームがあり、真っ赤な口紅が印象的。
今回観たコレクションでヘアメイクが印象に残ったのは、こことV&Rのピンクに塗った顔だ。(もちろんヘルメットも!)
服は最近のツモリらしくセクシー&スウィートな感じ。個人的にとても好きだ。
感想として抱いたのは「女性誌で沢山タレントが着そう」
表紙で誰か着るんじゃなかろうか。
フセインチャラヤンのショー
非正方形の紙の表と裏
会場は修道院らしく緑に照らされた壁には密かに樹木のシルエット。
音楽は生楽団が演奏(リハーサル風景)
昔好きだったチャラヤンだが、経営再建してからコンセプチュアルな作品作りは息を潜めてしまった。
今回の感想を聞かれてもなんとも答えられない作品だった。
ところで会場で前に座っていた2人の女性記者が話していたこと。
「最近女性誌が随分創刊されているけれど、今度男性誌もぞろぞろ創刊されるようね」
「壮年男性層ではLEONが独り勝ち状態だから、そこを奪い取ろうという狙いみたいね」
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