パリコレ見聞録1st 10/9(6日目)

10/9(土) 10:00 C・neeon 展示会
       13:00 premiere class 合同展示会
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パリの街では良く歩く。一日7~10kmくらいは歩いているだろうか?
日本出国前に出来た口内炎が、治る様子を見せない。
気力の充実とは裏腹に、体力は落ちてきているようだ。

朝9時過ぎにホテルを出てMONTGALLET(モンガレ)駅に着く。
この駅近辺はPCパーツのショップが乱立しており、パリの秋葉原とも言える感じだ。
10分ほど歩いてC・neeon(シーニーオンorツェーニーオン)のショールームへ行く。
ショールームとは言えアパートの一室である。

このC・neeonはまだ2シーズン目で、ファーストシーズンはなんと学校の卒業制作だったという。
デザイナーはクララとドリーンのベルリンに住む女性。共にまだ20代後半だ。
クララはブレスのアトリエ、ドリーンはベルンハルトのアトリエで学生時代に研修をしていた。

ぜひ彼女達のウェブサイトを見て欲しいがプリントとパターンが秀逸。
サイトに載っているのはファーストシーズンでテーマは「daydream nation」(伊勢丹も少し買い付けたようだ)
ポップで幾何学的なプリントは若々しく躍動感を感じるし、パンツのシルエットなどをみるとサイドにマチが付いてたり独創的。

2シーズン目は「AUTOMATED ALICE」がテーマで、ファーストシーズンのデザインを深化させたデザインだ。
今回驚いた作品はバンザイカットソー。
袖が上向きにバンザイの状態で付いている。
それを着ると脇の下にボリュームが出て面白い表情になる。
それと身頃が左にカーヴしたカットソー。
着ると右側の生地が余りドレープを作る。
カッティングの発想がベルンハルト的ではあるが、彼のようにオーバーサイズ主体ではなく、フォルムのいじり方にマサキマツシマを思い起こさせる。
別れ際にボックス入りカタログを貰った。

c・neeonで通訳してくれたのが日本人のヨウコさんという方で、イタリア人の元でショールームを手伝っているという。
ついでに彼女の手伝うショールームに行くと日本のsacaiが置いてあった。

昼からはpremiere classに行くが、有料の展示場は20ユーロ(2800円!)もかかるというので、もう一つの無料のテントで我慢

ここにHANNOHがあった。
有料の方はとてつもなく広く、4列のブースが100mくらい続いていた。
観るのも一苦労だろう。

夜はc・neeonの2人とヨウコさんとベトナム料理屋で会食。
クララが風邪気味だと言うので聞くと、クララはショールームのソファーで、ドリーンはベルンハルトのショールームで雑魚寝しているという。
彼女達の作るものは立派でも、着ているのは本当に普段着だ。
服作りで食べていくというのは大変だろう。

今後日本での展開はどう考えているかを尋ねたら、日本でも売りたいがどこを通してプロモーションすればいいだろう?と考えているらしい。
次シーズンの話になったとき「今回は1stを深化させたが、次は(c・neeonらしくありつつも)新しい方向に進んで欲しい」となった。
マンネリ化してもいけないし、大きく離れてもいけない。デザイナーって難しい。
別れ際、貰ったカタログにサインを貰った。

数ヶ月前流行通信にも載ったらしいが、個人的に強く推したいブランドだ。


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